マンション向けインターネットサービスのHomeIT事業、主に集合住宅向けISPを展開している名古屋証券取引所に上場しているギガプライズ(3830)から株主優待が届きました。
ニッチな銘柄ですが、東証一部上場しているフリービット(3843)傘下の会社です。
業績面は非常に好調で、かつ、ストックビジネスを展開しています。
ギガプライズの業績、配当金、株主優待についてまとめてみました。
ギガプライズの業績推移
ギガプライズは、マンションISPを展開している会社です。
インターネットを利用するためには、ネットの接続窓口となるISPと契約し、ネットと通信事業者の回線をつないでもらう必要があります。
どこの家庭でも、ISPにはお世話になっているわけですね。
ギガプライズのISPシェア
全戸一括型マンション向けISPでは、赤色枠が上場企業ですが、ギガプライズは8位くらいといったところでしょうか。
ただ、ギガプライズは大和ハウスのD.U-NETをOEMで手掛けているため、実質業界2位の会社です。
賃貸マンション戸数トップの大東建託の物件も手掛けるようになっており、大和ハウス、大東建託という大手不動産会社からの受託が好調なのも、ギガプライズの強みです。
20年3月期決算で見てみると、56.4万戸と全戸一括型マンションISP市場の約20%と首位の丸紅傘下のアルテリアネットワークス(4423)の71.6万戸(約26%)に次ぐ規模ですね。
OEM提供分が大幅に伸びており、すごいペースで伸びています。
大和ハウスの業績もこの間良かったので、成長力がありますね。
ギガプライズの業績
OEM供給分がググっと伸びてきたことで、売上高も急拡大しています。
営業利益率はやや下がってきていますが、10%前後ありますね。
21年3月期は当初コロナの影響で非開示でしたが、コロナの影響も踏まえて発表した業績では、営業利益率27%増、純利益90%増とすごい決算を出してきています。
セグメント別に見ると、不動産がかなり足を引っ張っていますね。
主力のISP事業は高収益事業です。
セグメントで見ると、20%以上の営業利益率を誇っています。
売上高 | セグメント利益 | セグメント利益率 | |||||||||
決算期 | 区分 | HomeIT | 不動産 | その他 | HomeIT | 不動産 | その他 | 調整額 | HomeIT | 不動産 | その他 |
Jun-18 | 1Q | 1,769 | 197 | 5 | 408 | -89 | 1 | -307 | 23.06% | -45.18% | 20.00% |
Sep-18 | 2Q | 2,205 | 138 | 5 | 575 | -129 | 1 | -273 | 26.08% | -93.48% | 20.00% |
Dec-18 | 3Q | 2,603 | 153 | 4 | 722 | -112 | 2 | -282 | 27.74% | -73.20% | 50.00% |
Mar-19 | 本 | 3,687 | 146 | 10 | 1,184 | -131 | 6 | -284 | 32.11% | -89.73% | 60.00% |
Jun-19 | 1Q | 2,879 | 208 | 10 | 600 | -109 | -6 | -308 | 20.84% | -52.40% | -60.00% |
Sep-19 | 2Q | 3,235 | 239 | -5 | 914 | -119 | 7 | -324 | 28.25% | -49.79% | -140.00% |
Dec-19 | 3Q | 2,704 | 227 | 2 | 452 | -115 | 0 | -287 | 16.72% | -50.66% | 0.00% |
Mar-20 | 本 | 3,905 | 243 | 3 | 947 | -125 | 1 | 24.25% | -51.44% | 33.33% |
ROEは非常に高く、効率的な経営ができていますね。
ギガプライズの株主還元
ギガプライズの株主還元を見ておきます。
配当金推移
ギガプライズの配当金ですが、過去10年減配がないのですが、あまり配当金には積極的ではありません。
配当利回りは0.2%ほどですから、配当金は期待できませんね。
ギガプライズの株主優待
ギガプライズは株主優待を実施しています。
100株保有でクオカード1000円がもらえ、3年以上の継続保有で1500円分がもらえます。
100株15万円ほどですので、優待利回りは1%弱ありますね。
また、株数の増加に応じて、クオカード多くもらうことができます。
我が家もクオカード優待をもらうことができました。
クオカードは使い勝手がいいので、重宝しますね。
コンビニ、書店などで使えるので家計の節約になります。
ギガプライズの財務面
ギガプライズの財務ですが業績の拡大に伴い、自己資本比率は低くなっています。
有利子負債も増加していますね。
ビジネスモデルは営業債権債務及びたな卸資産の回転期間が短く、主に期末日近くにおける売上高に基づく売掛金、翌期以降の受注見込に基づく買掛金、および棚卸資産により資産負債が増減するため、継続的な取引規模の拡大を反映した財政状態
引用:ギガプライズ 20年3月期有価証券報告書
キャッシュインが早いビジネスですし、売上債権の回収は原則1か月程度、手元資金は売上高の3か月分相当を維持しているため、特に問題ないでしょう。
IR担当に聞いてみると、自己資本比率の悪化は売上高の拡大に伴うものであり、資金繰りは全く問題ありませんとのことです。
将来の売上高となる前受金も増加していますし、今後の売上増加も期待できますね。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローがプラスで推移しています。
営業キャッシュフローマージンはやや悪化してますが、十分なキャッシュを保持していますので心配のないCFです。
ギガプライズの成長力
ギガプライズは、全戸マンションISPでトップクラスのシェアをほこり、ストックビジネスですので安定感がありますね。
また、今後も成長期待があると考えます。
NESネッツアイ等と共同開発したPWINSは、Wi-Fi規格の変更などが将来あったとしても、簡単に取り換えができる世界初の商品を提供しています。期待できますね。
また、既存住宅向けとしてはこれまで入居者との調整を格段に簡単にするインターネット環境整備を可能にするSPESを開発しています。
大東建託グループの大東建託パートナーズの全国の物件に導入が決まっており、成長が期待できます。
このほか、ギガプライズは、イオングループの社宅代行サービスも展開しており、ISPとの親和性も高いですね。
株価指標
株価はコロナショックのときに叩き売られました。
さすがに売られすぎと思い、初参入しました。
指標面では、PER22倍とかなり安いと考えています。
PEGレシオは0.33倍となっており、かなり低く、割安に放置されていると考えています。
名古屋証券取引所に上場しているということもあるかもしれませんね。
3830 ギガプライズの株式指標 | |
株価 | 1,508円(R2.6.26)最新の株価はこちら |
PER(予) | 22.85 |
PBR(実) | 8.44 |
ミックス係数 | 192.81 |
配当利回り(予) | 0.2% |
配当性向(予) | 5.3% |
増配率(3期平均) | 10.4% |
営業利益率(予) | 10.2% |
ROE(実) | 37.0% |
ROA(実) | 10.9% |
営業CFマージン(実) | 5.9% |
自己資本比率 | 28.1% |
D/Eレシオ | 1.75 |
ネットD/Eレシオ | 0.53 |
PSR(時価総額÷売上高) | 1.89 |
PEGレシオ(PER÷EPS成長率) | 0.33 |
まとめ
クオカードをもらいながら、のんびりと保有をしていこうと考えています。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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