平均給与1636万円(19年3月期有価証券報告書より)と、国内でも有数の高給サラリーを出しているヒューリック(3003)。みずほ系。
あまり聞いたことがないかもしれません。私も株式投資をしていなかったら知ることはなかったと思います。
しかし、ヒューリックは国内でもトップクラスの不動産会社です。
連続増配株、魅力的な株主優待、保有不動産の価値、事業の成長性にほれ込んで、保有しています。
ヒューリックの配当金、業績、株主優待についてまとめました。
上場以来増配を継続中(9期連続増配)
ヒューリックは、株主還元にも積極的です。
安定配当株を保有したい私にとっては、ヒューリックのように毎期増配し、また、その増配力のある銘柄はとても素敵に感じます。
10期連続増配を予定
配当金は、上場来毎期増配を続けており、9期連続増配を予定しています。
この間に配当金は約10倍に拡大しています。
上方修正を発表し、
1株28.5円 ⇒ 30.5円
配当金を上乗せしています。すばらしいですね。
2019年12月期決算の発表で、さらに、増配を発表!
1株30.5円 ⇒ 31.5円
に上乗せし、
20年12月期は、34.5円に増配!
これで10期連続の増配を予定しています。
それでいて、配当性向は30%前後で推移しており、業績が順調に拡大していることが分かります。
ヒューリックの増配率
増配率の推移です。
19年12月期配当は今回の配当上乗せ発表により、20%超えの増配率となっています。
毎年、非常に高い増配率を維持しています。
これだけ配当金が増えていくれると、株主としては、非常にうれしいですね。
給料でこれだけ増えることはありませんので、第2の収入となる配当金が育ってくれるのは、こうした増配株があるからですね。
増配というのは、株主メリットが大きいです。
配当利回り推移
配当利回りはそれほど高くありません。
東証一部上場平均を少し上回る程度。
株価が割安になったときに、保有したい銘柄ですね。
株主優待制度
ヒューリックは、株主優待制度を設けています。
300株以上保有で、3,000円相当のグルメカタログギフトがもらえます。
また、3年以上保有を続けると、6,000円相当のグルメカタログギフトと
優待利回りは2倍にアップ
するので、非常にお得ですね。
12月権利確定銘柄ですので、のんびりと保有をして株主優待ももらいたいと思います。
優待は、やはりオリックスやKDDIのように、長期保有で優待利回りが上がるのはうれしいですね。
【2021年12月の権利確定日】
- 12月末日が権利確定日の権利付き最終日は12月28日(火)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、12月29日(水)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日)
上場来10年連続の最高益
ヒューリックの業績についても見ておきます。
売上高推移
19年12月期は業績予測非公表でしたが、上方修正を発表し、
前期比20%増
と力強い発表をしています。
20年12月期の売上高は、未定としています。
四半期決算 単位:百万円
四半期決算の状況です。
直近の19年7~9月期は、売上高を除いて、前年同期比で大きく上昇していますね。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 売上営業損益率 |
17.10-12 | 162,770 | 21,855 | 21,451 | 15,134 | 23 | 13.4 |
18.01-03 | 50,176 | 13,743 | 12,898 | 8,789 | 13.3 | 27.4 |
18.04-06 | 64,388 | 21,800 | 21,469 | 14,852 | 22.6 | 33.9 |
18.07-09 | 55,571 | 15,546 | 14,295 | 9,776 | 14.8 | 28 |
18.10-12 | 117,378 | 24,475 | 23,868 | 16,098 | 24.4 | 20.9 |
19.01-03 | 40,858 | 10,104 | 8,560 | 6,642 | 10.1 | 24.7 |
19.04-06 | 130,341 | 28,860 | 28,220 | 19,476 | 29.6 | 22.1 |
19.07-09 | 44,515 | 16,821 | 15,344 | 10,718 | 16.3 | 37.8 |
前年同期比 | -19.9 | 8.2 | 7.3 | 9.6 | 10.1 | (%) |
ヒューリックの強み
ヒューリックの強みは、「都心」の「駅近」に保有不動産を持ちまくっていることです。
東京23区駅近中心の不動産賃貸業務を展開しており、約240件の賃貸物件、賃貸面積は約119万m2を有しています。
テナント収入で稼ぎまくっている会社です。
主力は不動産の保有賃貸・投資開発業、主要テナントはみずほフィナンシャルグループ企業。
また、圧倒的な空室率の低さ(0.2%程度)は、その立地の良い不動産やヒューリックのビジネスの賜物ですね。
オフィスビル・ショッピングセンターなど以外にも、
- 老人ホーム、病院
- ホテル、高級温泉旅館
にも力を入れています。
日本ビュー・ホテルを完全子会社化(2019年8月)しており、ひそかにビュー・ホテルが実施していた株主優待をヒューリックもしてくれるんじゃないかと期待しています。
営業利益の推移
驚くべき利益率の高さです。
まるでサービス会社かのような収益力です。
20年12月期は、売上予想が出されていませんが、営業利益は1000億円の大台を予想しています。
厳選された物件を保有しているため、高い稼働率と収益力が強みですね。
営業キャッシュフローマージン
現金創出力を見る営業キャッシュフローマージンも非常に高いレベルで推移しています。
高いレベルでの営業キャッシュフローを創出しつつ、不動産保有なので投資キャッシュフローが大きくなっています。
財務面では、自己資本比率26.2%と低いものの、D/Eレシオは3.0以下で推移しており、財務の健全性も維持しています。
ヒューリックの強み(保有株がすごい)
また、ヒューリックは上場企業の株を多くもっています。
19年3月期時点で、73銘柄・77,143百万円を保有しています。
代表的な銘柄で見ていくと、
- 芙蓉総合リース
- SOMPOホールディングス
- 東京海上ホールディングス
- 東京建物
- キヤノン
- みずほフィナンシャルグルー
プ - 協和エクシオ
などがあります。
ヒューリック株を保有するだけで、なんだか得した気分です。
ヒューリックの株価推移
まずは、1年チャートです。
夏ごろにかけて下げまくっていましたが、そのあとは絶好調で上げています。
上方修正と増配上方修正発表後に、株価は3%ほど下落しました。私的にはポジティブサプライズだったのですが。
翌日は3%以上上げましたね。
倒産するような会社ではないので、安心して保有できます。
10年チャートです。
株価はあまり上がらず横ばいが続いていますね。
1,000円を割れば、買い時と言えるのではないでしょうか。
増配・優待が魅力なヒューリック
ヒューリックは、不動産業界でも時価総額4位の大企業です。
株価指標です。
- 株価 1322円 最新の株価はこちら
- PER 14.2倍(予)
- PBR 1.92倍
- 営業利益率 24.7%(19年12月期)
- 配当利回り 2.61%
- 配当性向 37.2%
- 配当金 10期連続増配(20年12月期予想)
- 営業キャッシュフローマージン 64.7%(19年12月期)
- 時価総額 8909億円
- 株主優待 グルメカタログ3000円相当(3年以上保有で6000円)、300株以上
ヒューリックは、都心に優良不動産を数多く持っており、
株主還元に積極的
な会社です。
増配を続けていること
株主優待が魅力的
今後の成長も期待できる銘柄です。
12月銘柄ですので、優待狙いでもいい銘柄ですね。
以上、ヒューリック(3003)のご紹介でした。
ではでは。
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