国内唯一の上場取引所グループである日本取引所グループ(JPX、8697)は、東証に上場しています。
取引所運営しているところが自身の証券取引所に上場しているわけですが、国内唯一の上場取引所であるため、倒産リスクは限りなくゼロです。
日本の株式市場を支えているわけですから、なくなるとすれば、日本がなくなるときくらいではないでしょうか。
安心して長期保有できる銘柄と言えます。
安定配当に加えて、株主優待も実施していますので、投資先としても魅力的です。
JPXの配当金推移・配当性向
JPXの配当金推移ですが、必ずしも増配あるいは配当を維持するというわけではなく、ちょくちょく減配しています。
配当金は収益のアップとともに増やしてきていますが、2018年度は減配予定。2017年度は記念配当込みなので、少し配当金が大きくなっていますね。
JPXの配当性向は60%程度
JPXは配当性向を60%程度に設定しているため、利益の大部分を株主に還元してくれます。
配当性向は高すぎると減配リスクがちらつきますが、JPXは配当性向60%と目標が高く、JPXの収益が良ければ配当金を増やしてくれますね。
2010年度以降であれば、東日本大震災のあった2012年度、トランプ政権誕生した2016年度、2018年度と減配しています。
配当金目的の投資をしているので減配は最も避けたいことですが、ある程度減配も踏まえながら、安定して利回り3%程度(株価2000円、配当金54円)がもらえると考えるとまずまず良い気がします。
JPXの配当利回り
配当利回りはこのところ3%前後で推移しています。
高配当というほどでもありませんが、配当金狙いとしては3%なので最低限の利回りはあるかなという感じです。
株主優待も実施
意外にも株主優待も実施しています。
クオカードがもらえるため、コンビニなど使い勝手が良いのが魅力ですね。
また、100株保有で、長期保有で利回りが上がるのも魅力です。
株価2000円の場合、
優待利回り | クオカード(円) | 優待利回り(株価2000円) |
1年未満 | 1,000 | 0.5% |
2年未満 | 2,000 | 1.0% |
3年未満 | 3,000 | 1.5% |
3年以上 | 4,000 | 2.0% |
配当利回りは3%程度ですので、優待と合わせると3年以上保有すれば5%くらいの利回りになりますね。
JPXの収益力
JPXの収益構造
取引所運営をしているJPXですが、もちろんメインは取引関連の収益ですね。
新規上場(IPO)する場合も、当然ながら東証市場に上場するため、そのたびに日本取引所グループには収益が転がり込んでくるわけです。
適切な株式売買ができるシステム費用などはかかりますが、安定した収益を得られるビジネスモデルと言えますね。
日本唯一の証券取引のインフラ企業なので、日本取引所グループを通さないわけにはいかないのです。
SBI証券 など私設取引システム(PTS)もありますが、売買が成立しにくく、東証での利用ほど使い勝手の良さはありません。たまに使っていますが。東証での取引が活発になるほど、JPXは潤うシステムです。
バブルの時の株価は4万円近くなっていますが、1日平均の売買代金で見ると、バブル期をはるかに超える活況を見せているんですね。
JPXのIR説明会でも同様のことに触れられていました。
超高収益企業であるJPX
JPXは50%以上の営業利益率を誇る超高収益企業です。
そりゃ儲かりますわね。
JPXの営業キャッシュフローマージン
現金を稼ぐ力を見る営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー÷売上高)は15%以上あれば合格と言えますが、50%前後で推移しています。
半端ないですね。
JPXのキャッシュフロー
営業キャッシュフローがマイナスになることはほぼありえないので、安定したキャッシュフローですね。
フリーキャッシュフローも毎年潤沢に作ることができています。
JPXの株式概況
証券市場の国内唯一のインフラを担う日本取引所グループ(JPX)。
超高収益企業であり、安定配当株、優待株としても魅力的な存在ですね。
潰れる心配はほぼありませんので、優待狙いで100株くらい持っていてもいいかなと思っちゃいます。
一方、配当は毎年増配というわけではなく、株価もヨコヨコなのでキャピタルゲイン狙いにも不十分です。
言うなれば、中途半端な株とも言えます。
配当狙いであれば、もっと高配当かつ安定配当株もありますし、優待狙いという感じでしょうか。
日本取引所自体に興味があるので、100株くらいずっと持っていてもいいかなと思っています。
私は10以上の証券口座を開設しましたが、安定して使いやすいのはSBI証券 と楽天証券です。
米国株など海外の株にも投資を考えているならばSBI証券 、楽天スーパーポイントも貯めるなら楽天証券を持っておきましょう。
2つ口座を持っておけば、使い分けでもできるので便利です。
楽天証券は残高が30万円を越えれば、日経テレコンを利用できるという隠れたメリットもあります。
この機会に証券口座を作っておきましょう。
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