通信株が軒並み下落しています。
5Gの普及前夜で未来は明るいように思えて、株価は下落の一途をたどっていますね。
2018年3月末から2019年3月末にかけて時価総額を減らしたランキングでは、ドコモやKDDIがランクインしています。
*1位は任天堂で▲2兆4831億円、2位はNTTドコモで▲2兆982億円、10位にKDDIで▲9893億円
我が家の投資方針は、配当金を重視する投資をしているため、両企業にも投資をしていますが、含み損も膨らんでおり、残念な気持ちですね。
といっても手放すつもりはなく、配当金を受け続けるつもりです。
NTTドコモの株価が下がっているので、業績が下がっているのかを改めて確認してみました。
NTTドコモの株価が急落
我が家のNTTドコモの保有株の平均単価は2500円ほどなので、含み損になっています。
チャートを見てみましょう。
2018年11月の値下げ発表による急落、年末の相場の下落の安値を飛び越えて、大きく下げています。
3月の権利確定日前への投資を見送ったのが奏功していますが、どこまで下がるのかという様相ですね。
株価の下落が大きいのは、法改正もされましたが、端末代金と携帯料金の分離です。
これまでは、端末代金の大幅は引き下げをフックに顧客を獲得してきましたが、今後はそれが難しくなります。
ドコモに限らずですが、やたらと複雑な携帯料金体系により、収益につなげていた点は否めませんね。
料金の見直し時期の発表ですが、値下げをするタイミングは、2019 年度の第 1四半期(2019 年 4 月~6 月)の間に示され、提供開始の予定です。
料金の値下げ幅は20~40%も下がります。
その結果、お客さま還元は、1 年間で最大 4,000 億円規模になる予定ですね。
KDDIはすでに3,800億円規模の値下げを実施しており、NTTドコモの動向を踏まえて、追加(200億円)規模の顧客還元が想定されます。
NTTドコモの業績は?
NTTドコモはこの4月に携帯料金の値下げの発表を予定していますので、業績悪化懸念があります。
というか下がると思います。
ドコモ自身が最大4000億円規模の顧客還元などにより、減益を見込むとしています。
ドコモの収益構造
ドコモの収益構造の推移です。
長期で見てみると、通信料収入(青色)は年々下がり続けています。
通信料収入が高止まりしているのかと思いきや、実はそうではなかったんですね。
NTTドコモがdポイントを核とするスマートライフ領域(上記グラフではその他の営業収入、灰色)に力を入れています。
2019年は第3四半期時点のものです。通期は4月26日に発表されます。
まだまだ携帯料金収入がメインとなっていますが、その収益基盤は拡大傾向にありますね。
非携帯収入は、まだ全体の規模から言うと小さいですが、通信料収入の下落を補うほどに成長しています。
営業利益率では、通信3社のなかで最も高いのがNTTドコモです。
財務も盤石なのがドコモですね。
収益悪化と5G設備投資という苦しい展開
総務省は5Gの電波の割り当てを発表しました。
総務省が発表した「第5世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定」によると、合計10枠のうち、ドコモ、KDDIにはそれぞれ3枠を、ソフトバンクと楽天モバイルにはそれぞれ2枠を割り当てています。
ドコモ、KDDIが有利な状況となりますね。ソフトバンクは2018年末に起こした通信障害なども影響しているもよう。
4社は2024年度末までの5年間に5G基地局に合計1.7兆円弱の設備投資を実施する計画です。
各社別ではドコモが約7950億円、KDDIは約4667億円、ソフトバンクは約2061億円、楽天モバイルは約1946億円となっています。
5Gの特徴としては、高速、低遅延、同時接続といった特徴があります。
私も仕事がてらに5Gの体験をさせてもらいました。
文章で表現するのは難しいですが、これまでとは違う異次元の通信サービスが可能になり、ワクワクしかありません。
医療、自動運転、スポーツ、観光、農業などあらゆる分野に新体験をもたらしてくれるインフラとなりますね。
総務省の発表内容によると、ドコモとKDDIの割り当てが多く、ソフトバンク、楽天より有利という感じです。
5年以内に
- ドコモは97%
- KDDIは93.2%
- ソフトバンク64%
- 楽天モバイルは56.1%
をカバーする計画です。
5Gが浸透すれば、さらなる付加価値がつけられ、収益への貢献は大きくなっていくと思われますが、それには時間もコストもかかりますね。
ドコモの株主優待はあるか
ドコモは株主優待を実施していません。
ドコモは、株主優待よりも配当金で還元するほうが重要と考えています。
それは、2019年3月に行われた個人投資家説明会の質疑での回答にも触れられていますね。
多種多様な株主さまに公平に還元する観点では、今のところ現金による配当が最もその考え方に沿っているのではないかと思います。
株主としては、配当金を強化してくれるほうが数倍嬉しいです。
ドコモ株への投資はどうすべきか
ドコモへの投資で値上がり益を得ることは難しい環境です。
もともと大して株価は上がらないです。
一方、配当金に着目すると、景色が変わってきます。
1998年の上場以来、一度も減配したことがなく、配当再投資を続けた投資家は報われる結果となっています。
私は、NTTドコモへの投資は配当金狙いと割り切っており、継続的な増配を明確に打ち出している点で、長期投資で報われる可能性が高いと考えています。
株価の下落は続いていますが、むしろ安い値段で高配当を享受できるため、メリットも大きいと感じます。
ドコモは今後も赤字になることなく、実質無借金経営です。
財務の安定度は通信3社の中でずば抜けてよく、解約率も最も低い通信会社です。
値下げのため当面は減益の見込みですが、キャッシュフローはしっかり稼ぎ出せると考
えています。また、当社は、ほぼ無借金で経営しています。これからも継続的に増配を
続け、機動的に自社株買いを行い、株主還元を加速していきたいと思います。ここ 5 年
間、連続で増配です。1998 年に上場して以降、減配したことはありません。
NTTドコモとしては、増配をかなり意識していますね。
さきの個人投資家説明会でこんな質問が飛び出ていました。
Q3.株価の乱高下が続いて止まらない状況ですが、このようなときには長期資産株による
配当を第一に考えた資産運用が大切だと思います。更なるアドバイスを一言お願いできますか。
これに対して、NTTドコモの回答は、
A3.私から資産運用についてアドバイスをすることは僭越ですので、当社の方針を申し上
げますと、1 株当たりの配当の絶対額を重視しています。配当性向も見ておりますが、それが第一義ではなく、前年に比べて安定的に増配をしていく、配当の絶対額を増やし続けたいという姿勢でやっています。
当社はこれに加えて、フリーキャッシュフローの状況等を見ながら自社株買いを機動的に実施し、株主さまへの還元につなげる方針です。
最適な資産運用に当社も少しながらお役に立てればと思います。
NTTドコモは配当性向の目安は打ち出していませんが、今回の説明会で株主としては良い点を聞くことができています。
【NTTドコモの株主還元まとめ】
- 1株当たりの配当金を重要視している
- 配当性向は第一義ではない
- 増配を続け、配当の絶対額を増やしていく
我が家は毎年、NTTドコモに100株ずつ投資する方針です。
3月の権利確定日前は見送り、株価下落したところを追加投資をしました。
配当金を増やしていくためには、増配してくれる企業であり、配当金を再投資していけることが大切ですね。
投資している銘柄数が少ないので、こうした資料も読み込むことができます。
値下げによる減益、5G普及による重い設備投資負担はあるものの、配当金狙いであれば、長期投資による再投資をしていくことで、報われる銘柄であると考えています。
このところ、「増配」について明言している点は、株主としては見逃せないですね。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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