ATMを使う際にはセブン銀行(8410)を使うことが多いですが、セブン銀行の株価が軟調ですね。
配当利回りは4.5%程度(最新の配当利回りはこちら)と高配当株です。
高配当銘柄は投資が難しいと感じ、増配銘柄を中心に保有をしていますが、一部は高配当株も保有しています。そのひとつがセブン銀行です。
株価も3万円以下(記事執筆時点)と低位株であり、少額投資でも投資しやすい水準です。
- セブン銀行は買いなのか
- 株価の推移
- 配当金の推移
- 業績の推移
などを簡単にまとめてみました。
セブン銀行の株価の推移
まずはセブン銀行の株価の推移を見てみましょう。
2015年4月をピークに右肩下がりが続いています。
コロナ禍の影響で下がっているのかと思いきや、ずいぶんと前から下がっていますね。
また、コロナ禍のなかで加速し始めているキャッシュレス決済の影響もあり、同社の業績は徐々に悪くなっています。
配当金推移は?
配当性向40%以上という配当政策を取り入れている同社ですが、増配はあまりしていません。
高配当株ですが、将来の増配は過去の推移を見ると期待できないですね。
とはいえ、同社は14年非減配銘柄でもあり、減配リスクも小さい銘柄かと考えています。
セブン銀行の業績は
セブン銀行は高収益企業です。
20年3月期で経常利益率は26.8%とかなり高いですね。
経常利益率は徐々に下がっていますが、設置するATM台数の増加に伴い、ATM設置手数料が増加するなど経常経費が増えているのが要因です。
ATMが増えることは同社にとってはプラスですので、増収増益が続いているときの利益率悪化はそれほど問題ないでしょう。
21年3月期は、収益悪化もあって経常利益率が落ちているため、要注意と言えそうです。
セブン銀行のビジネスモデル
セブン銀行のビジネスモデルを見ておきましょう。
セブン銀行に行くと、セブン銀行の口座を持っていないくても、提携している銀行のお金を引き出すことができますよね。
私もATM手数料は絶対に払いたくないので、セブン銀行でATM手数料が無料の銀行をメインにしています。
セブン銀行は、融資とかしないのでその提携先からの手数料収入で稼ぐビジネスモデルですね。
提携銀行としては、セブン銀行の豊富なATM網を活用できるため、両者にとってはwin-winの関係と言えるわけですね。
すでにセブン銀行は全国612社以上の金融機関が利用できる環境となっています。
全国の金融機関は966(※出典:財務省)ありますので、
約6割のシェア
というとんでもない地位を築いています。
今からセブン銀行の真似をしようと思っても、かなり難しいと考えられるので、参入障壁は高いと考えられます。
コンビニ以外に、JRやパーキングエリア、商業施設などでもセブン銀行網は敷かれていますからね。
コロナで悪化
外出自粛の影響もあって、コロナ禍による影響はインパクトがありますね。
外出しないとATMでお金を引き出すことも少なくなっているのが良く分かります。
また、キャッシュレス決済が普及している点も同社にとってはややマイナスでしょう。
セブン銀行ATMでチャージができるので、メリットの部分もありますね。
自前のATM廃止の流れ
金融機関にとっては、自前のATMを持つことはコストのほうが大きくなっていますのでATM廃止の流れが来ています。
そこで、セブン銀行にATMは任せますという金融機関が徐々に増えていますね。
また、オンライン口座の開設などの金融事務の受託も徐々に増やしており、新たな収入源を作っていますね。
居住外国人にも便利なATM
海外送金サービスもできるので、その手数料は右肩上がりで増えています。
コロナの影響で伸びは鈍化するでしょうが、アフターコロナを考えると伸びていく事業です。
セブン銀行は、海外発行のクレカなどでも日本円が出金できるので、海外からの旅行者にとってもメリットのある使い勝手の良いわけです。
ATMの海外展開
また、米国、インドネシア、フィリピンと海外でもATMを増やしています。
国内だけでなく、同社の高いセキュリティ、利便性のあるATMの設置は海外での収益源アップに貢献しているようですね。
懸念
一番は、脱現金のキャッシュレス化の流れです。
経済産業省の資料によると2019年時点で26.8%となっていますが、コロナ禍でさらに上がっているでしょう。
とはいえ、いくらスマホでキャンペーンをしていても、現金で支払っているシーンを何度も見ると、
現金主義の人は多いというのが印象です。
現金がなくなることはないでしょうからセブン銀行にとってはメリットですし、キャッシュレスが広がったとしてもセブン銀行経由でのチャージなどができますので、メリットなのです。
セブン銀行の圧倒的な強み
金融機関の約6割がセブン銀行を利用できる利便性に加えて、全国に25,000台を超えるATM網は一朝一夕でできるものではなく、
圧倒的な優位性がある
と考えられます。
既存の銀行は、通帳廃止→ATM廃止の流れが続くと考えられますので、セブン銀行への受託も増えていくと考えられますね。
営業キャッシュフローマージン60%超
セブン銀行は、手数料収入がメインですので、莫大なキャッシュフローがあります。
なんと、営業キャッシュフローマージンは60%を超えていますね。
自己資本比率は20%とビジネスモデルは異なりますが既存の銀行とは比べ物にならないくらい高いですね。
セブン銀行の指標
PER12倍、PBR1.3倍程度とそれほど割高には感じません。
高い収益力があり、財務も良く、高配当とあって魅力的ですね。
セブン銀行は買いか?
株価は右肩下がりですので、あまり買いたいチャートではありません。
逆張りよりも順張りのほうがいいと考えているからです。
また、高配当目当てだと減配した際のショックも大きいので、配当狙いの投資も難しい面があります。
セブン銀行は買いか?
私は、買いだと判断し、保有しています。
以下、その理由です。
- 全国25000以上の圧倒的なATM網
- 金融機関の約6割のシェア
- ATM受託、BPO事業が成長中
- 海外事業も成長中
- キャッシュレス決済の流れも脱・現金とまではいかない
- 圧倒的なATM網と品質の高さから堀のあるビジネスモデル。もはやインフラ事業者。
セブン銀行の株価チャートは好ましくはないですが、反転の兆しも見えてきましたので、高配当とキャピタルゲインを狙える銘柄として良いのではないかなと思っています。
少額投資でも投資しやすい株価ですね。
セブン銀行のATM網とそれを活用したビジネス展開は、まさに他社にはない強みではないでしょうか。
脱現金の流れがどこまで進むかがキーになりそうですね。
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