高配当株への投資を続けていますが、分散投資も兼ねて、株主優待もあり、配当成長の余力のある銘柄にも投資をしています。
今回、紹介するのはタカラレーベン(8897)という会社です。
タカラレーベンは、不動産会社ですが、配当利回りは5%近くあります。
また、株主優待(お米券)もある点も見逃せないですね。
株価は100株4万円程度と少額投資できるので、気軽に購入することができます。
タカラレーベンの配当金推移、配当性向、株主還元についてみてみました。
タカラレーベンはどんな会社
タカラレーベンは、不動産販売をメインに手掛ける会社です。
【タカラレーベンの事業】
- 低価格分譲マンション「レーベン」・コンパクトマンション「ネベル」シリーズの企画・販売
- アパートやオフィス、ホテルなどの不動産賃貸
- 不動産管理(分譲マンションの総合管理)
- ストック・フィービジネスとしてメガソーラー事業による売電
- 一戸建て住宅販売
- REIT(タカラレーベン・インフラ投資法人)
不動産販売事業の売り上げが8割を占めており、新築分譲マンションがメインの会社です。
売上は順調に増えていますね。
2019年度1Qの売上は前年比△44.5%と急ブレーキになっていますが、新築分譲マンションの契約率及び進捗率は上昇しているので、特段心配はしていません。
決算期 | 売上高 | (前期比) | 営業利益 | (利益率) | 当期利益 | EPS |
Mar-15 | 76,956 | 6.90% | 9,257 | 12.03% | 5,718 | 52.7円 |
Mar-16 | 76,268 | -0.90% | 7,563 | 9.92% | 4,308 | 39.7円 |
Mar-17 | 103,599 | 35.80% | 10,349 | 9.99% | 6,107 | 56.3円 |
Mar-18 | 110,851 | 7.00% | 12,597 | 11.36% | 7,367 | 68.0円 |
Mar-19 | 132,005 | 19.10% | 10,046 | 7.61% | 6,426 | 59.3円 |
2020/03予 | 160,000 | 21.20% | 13,000 | 8.13% | 8,000 | 73.8円 |
20年3月期上半期決算!
20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比77.4%増の34.1億円に拡大しています。
直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比3.9倍の54.5億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の6.1%→12.3%に急改善した。
すごい決算を発表しましたね。
単位は百万円です。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 売上営業損益率 |
17.10-12 | 13,282 | -550 | -858 | -694 | -6.4 | -4.1 |
18.01-03 | 65,344 | 10,292 | 10,127 | 6,437 | 59.5 | 15.8 |
18.04-06 | 21,951 | 793 | 536 | 376 | 3.5 | 3.6 |
18.07-09 | 27,711 | 1,693 | 1,389 | 833 | 7.7 | 6.1 |
18.10-12 | 24,631 | 176 | -136 | -19 | -0.2 | 0.7 |
19.01-03 | 57,712 | 7,384 | 7,238 | 5,236 | 48.3 | 12.8 |
19.04-06 | 12,192 | -1,753 | -2,036 | -1,556 | -14.3 | -14.4 |
19.07-09 | 45,806 | 5,632 | 5,450 | 3,816 | 35.2 | 12.3 |
前年同期比 | 65.3 | 3.3倍 | 3.9倍 | 4.6倍 | 4.6倍 | (%) |
マンション販売ではトップ10入りの会社
全国のマンション販売ランキングだと、住友不動産(8830)がトップですが、プレサンスコーポレーション(3254)、野村不動産(3231)などがトップ3に入っています。
タカラレーベンは、トップ10くらいをうろうろしていますね。
マンションブランドは、「レーベン」や「ネベル」があります。
マンション販売業者は、近年、積水ハウスや大和ハウスなどハウスメーカーがマンション販売にも力を入れ始めていますね。
私の周りも積水ハウスの新築マンションが増えています。
マンション販売業者の力を見る際には、貸借対照表の資産の部を見るのが参考になります。
- 販売用不動産・・・完成在庫
- 仕掛販売用不動産・・・用地仕入れ状況
仕掛け用販売不動産は、将来の販売できる用地を確保できているかを見るものであり、これが増えているのが大切です。
販売用不動産は、減っているほうが在庫を抱えていないことになるので、減っているほうが望ましいですね。
不動産管理事業
不動産販売事業はフロー収入ですが、管理はストック収入なので、タカラレーベンはこの分野にも力を入れています。
フィービジネスが増えていけば、景気に左右されやすいといわれる販売事業の補完になってくれるかもしれません。
営業キャッシュフローマージン
プレサンスコーポレーションなど不動産販売会社は、営業キャッシュフローマージンがマイナスになっていることがあります。
棚卸資産が多いためですが、タカラレーベンは営業キャッシュフローがプラスで推移しており、営業キャッシュフローマージンもプラスですね。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 | フリーCF | 営業CFマージン |
Mar-15 | -8,155 | -7,998 | 6,314 | 26,114 | -16,153 | -10.6% |
Mar-16 | 2,428 | -19,816 | 19,663 | 28,390 | -17,388 | 3.2% |
Mar-17 | 22,644 | -27,540 | 6,129 | 29,623 | -4,896 | 21.9% |
Mar-18 | 9,869 | -34,463 | 24,012 | 29,042 | -24,594 | 8.9% |
Mar-19 | 22,428 | -34,347 | 3,427 | 20,642 | -11,919 | 17.0% |
営業キャッシュフローマージンは7%あれば合格点と言われますが、直近は17%(19年3月期)となっています。
ROEも10%以上と高水準で推移しています。
決算期 | ROE | ROA |
Mar-15 | 19.65% | 5.79% |
Mar-16 | 13.33% | 3.72% |
Mar-17 | 17.41% | 4.53% |
Mar-18 | 18.56% | 4.64% |
Mar-19 | 14.27% | 3.54% |
2020/03予 | 17.87% | 4.11% |
高配当株
タカラレーベンの株主還元です。
配当利回りは5%近くあり、高配当であり2期連続の増配中です。
配当性向は25%程度と配当には余力がありますね。
配当金の推移です。
1株配当金の推移 | |
---|---|
2015/03 | 6.00 円 |
2016/03 | 13.00 円 |
2017/03 | 15.00 円 |
2018/03 | 16.00 円 |
2019/03 | 16.00 円 |
2020/03(予) | 19.00 円 |
【配当に関する会社の方針】
配当に関しての基本的な判断については、配当性向のみの指標に偏ることなく、株主資本配当率(DOE)や配当利回り等、総合的に考えております。短期でなく長期的に、かつ安定して保有していただけるよう、また株価の変動にもかかわらず長く保有されている株主の皆様のためにも魅力ある会社づくりを目指してまいりたいと思っております。
また、自己株式10%程度は持つこととしていますので、定期的な自己株式の取得をしています。
株主優待
株主優待があるのも魅力ですね。
100株からお米券をもらうことができます。
私も100株だけですが、保有しています。株価は2割くらい上がっているのでもっと買っておけばよかった。。。
100株以上 ~ 500株未満 | お米券1枚(1kg分) |
---|---|
500株以上 ~ 1,000株未満 | お米券3枚(3kg分) |
1,000株以上 | お米券5枚(5kg分) |
【2021年3月の権利確定日】
- 3月末日が権利確定日の権利付き最終日は3月29日(月)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、3月30日(火)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日)
タカラレーベンはREITも上場
タカラレーベンは、REITも上場させています。
REITはさらに高い利回りとなっているので、非常に魅力的ですね。
配当の成長余地もあり、財務基盤も良いです。
銘柄 | 証券コード | 現在値 (¥) | 配当 (¥) | 配当(%) | 配当性向(%) |
(株)タカラレーベン | 8897 | 397 | 19 | 4.79% | 26.00% |
タカラレーベン不動産投資法人 | 3492 | 118,500 | 7,998 | 6.75% | 100.09% |
タカラレーベン・インフラ投資法人 | 9281 | 117,100 | 7,133 | 6.09% | 110.33% |
株価指標
【タカラレーベン(8897)の株価指標】
- 株価 408円
- PER 5.5倍(20年3月期予想)
- PBR 0.99倍(19年3月期)
- 自己資本比率 25.6%
- 営業キャッシュフロー・マージン 17%(19年3月期)
- ROE 17.8%(19年3月期)
- 配当金 1株19円(20年3月期予想)※2期連続増配
- 配当利回り 4.66%(20年3月期予想)
- 配当性向 27.0%(20年3月期予想)
配当利回りも高く、少額投資でできる株価。そして、株主優待もあるのが魅力ですね。
主食となるお米券がもらえるので、重宝します。
配当性向は目標としている30%未満であり、増配余地があります。
ちなみに、上場させているREITですが、どちらも利回り良く、株価も好調ですね。
日本初のインフラREITを上場となったタカラレーベン・インフラ投資法人も魅力です。
タカラレーベンは少額投資先として魅力
配当金は不労所得として最適だと判断し、コツコツと株数を増やすことで地道に増やしていきます。
特定の銘柄に偏ることなく、配当成長力のある銘柄への投資をコツコツと増やしていくことで、安定配当が期待できます。
タカラレーベンは、不動産販売がメインの会社なので、景気の影響に左右されやすいといえます。
業績も比較的好調であり、配当利回りが高いのにもかかわらず配当成長力のある会社です。
株主還元も地味にうれしいですね。
株価も低いので、100株保有で優待もらうだけでも邪魔にならない銘柄ではないでしょうか。
以上、タカラレーベンについてのまとめでした。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
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株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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