21年春号の四季報を読んでいくなかで、気になる銘柄をピックアップしてみました。
まだ全部読み切れてないですが(汗)
四季報を読む際に見ているポイントとしては、
- 株価が右肩上がり
- 業績が伸びている(売上、営業利益、EPS)
- 財務状況が良い(自己資本比率、利益剰余金>有利子負債)
- 営業キャッシュフローがプラス
などを見ています。
もちろん、厳格なルールというわけではなく、多少の幅はありますが。
投資対象として外すのは、株価が右肩下がりの銘柄です。
市場に評価されていない銘柄はどこまで下がるか不明なので、投資対象外です。
四季報で下がる有望銘柄
Yahoo!ファイナンスのポートフォリオ機能を使うと銘柄管理も便利ですので、それを利用してみました。
50銘柄というだけでも、膨大な銘柄数ですね。
下記の銘柄はいずれも良さそうな銘柄だと考えています。
配当利回り順に並べてみました。
ちなみに保有していないので、今後新規投資先としての候補と考えています。
正直、投資資金が許すならすべて欲しいところです。
配当利回りが1%以下の銘柄も複数ありますが、レーザーテックのように増配力がすごければ、低配当は覆ますので、投資対象としても入れるようにしています。
中長期で保有できそうな銘柄に投資をするので、短期のノイズは排除しておきたいですね。
今日はこの50銘柄の中から5銘柄に絞っていきたいと思います。
高ROE銘柄
競争優位性の高い銘柄を選ぶ際の参考となる指標としてROEを取り上げてます。
ROEについては、こちらの記事でまとめています。
- Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
- ROE=当期純利益÷自己資本 または ROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。
- 「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」と最も重要視される財務指標
- ROA:総資産に対する利益率。当期純利益÷総資産×100
- ROIC:(投下資本利益率、Return on Invested Capital)とは、税引後営業利益を投下資本で割ることで求められる指標。
先ほどの50銘柄のなかで、ROEが高いトップ5の銘柄を選びました。
ふぅ~すごいですね。
ROE30%を超えるものすごい企業です。
ほかにもROE30%を超える銘柄がありましたが、トップ5はこの5銘柄となりました。
バリューコマースやトリケミカル研究所、オープンハウス、レーザーテックは、過去記事でも取り上げています(リンクは過去記事)。
STIフードディングスは、2020年9月に新規上場した会社で、セブンイレブン向けの総菜などを作っている会社です。なかなか良さそうですね。
ROEの推移
単年度だけ高ROEとなっていても、その時だけかもしれませんので、高ROEが続いているかを見ておく必要があります。
さきほどの高ROE上位5銘柄の過去の推移を確認してみました。
2471 エスプール
シェアリング型 アウトソーシング、障害者雇用支援などを手掛けているエスプールは、高ROEが続いている優良企業ですね。
同社の経営方針としても、高ROEを掲げており、意識しているのが伺えます。
特に最近は自社農園による障害者雇用が好調のようです。
株価も10万円台と低く投資しやすいので、着目しています。
今回の四季報では、次のようになっていますね。
【続 伸】
コールセンター主力の人材派遣はワクチン接種など行政関連需要増が継続。障害者支援の農園事業は3月からの法定雇用率引き上げで引き合い活発化。
引用:四季報オンライン
3633 GMOペポバ
同社は、GMOインターネットの子会社でロリポップなどのレンタルサーバーや、ネットショップ運営サービス「カラーミーショップ」、ハンドメイドマーケット「minne」などを手掛けていますね。
2015年に大きく減益していますが、それ以外は、高ROEを続けている優良企業ですね。
初めて知りましたが、ここはもっと勉強してみたいと思っています。ただ株価は単価が高いので投資しづらいです。
【続 伸】グッズ作成支援『スズリ』やフリマアプリ『ミンネ』が流通額の拡大続き牽引。主力のホスティングは客単価上昇効き堅調。
引用:四季報オンライン
3150 グリムス
グリムスはかつて保有していた銘柄で、売却したのはやや後悔。
電力取次や、小売電力事業を手掛けていますね。
21年1月の電力卸売価格上昇を機に、小売電力事業について勉強をして、うーんリスクが高い事業かなぁと思い売却したのですが、それなりにリスクヘッジもできてそうです。
下方修正は出すかもしれませんが、力のある会社です。
高ROEが続いており、今後も監視銘柄。
機を見て再購入したい銘柄です。
ユーピーアールと協業してたんですね。楽しみ。
【遠隔商材】ユーピーアールと遠隔監視サービスで協業、当社顧客約5万社にエアコン制御器等販売推進。
引用:四季報オンライン
7320 日本リビング保証
住宅アフターサービス会社である同社は、住宅設備の延長保証や検査保証などのおうちのトータルメンテナンス、コールセンター受付、保証料集金等の受託などBPO業務を手掛けています。
売上の約75%は、おうちのトータルメンテナンスですね。
上場してまだ年数が短いですが、ROEは30%を超えて続いており、効率的な経営ができている会社ですね。
私も一時期保有していましたが、直近の決算などを見て、同社はまだまだ伸びそうだと感じます。
営業キャッシュフローマージンも高く、現金を稼ぐ力のある会社ですね。
あまり競合他社がなさそうですので、ニッチな分野で強い会社と言えそうですね。
【増 額】住設機器修理保証は受領済み保証料を順調に収益計上。コールセンター大口スポットも複数案件寄与。賃料増こなす。
引用:四季報オンライン
あと、ここは収益不動産も保有しており、うまい経営をされていますね。
7071 アンビスHD
関東や東北を中心に、住宅型有料老人ホームを展開するアンビスHD。
今後、高齢化率が高まることが確実な日本において、同社の事業の需要は今後も増えることが想定されますね。
ROEも高く続いており、効率的な経営ができているのが伺えます。
新株発行で希薄化懸念で株価は落ちましたが、成長のための資金なので私はポジティブに見ています。
【上振れ】ホスピスは期初計画を上回る13(前期9)出店。既存の施設は安定稼働を維持。新設施設もコロナの影響なく入居が好調に進み、稼働率想定以上。追加出店費用吸収。前号より増益幅拡大。連続増配。
引用:四季報オンライン
四季報で見つけよう!
私は紙で見る派ですが、それはスクリーニングでは見つけられない銘柄に出会えることもあるからです。
また、複数の銘柄を見ることで、銘柄ストックもできるのでメリットですね。
今回私が気になる銘柄として取り上げた50銘柄のうち、高ROE銘柄上位5銘柄です。
銘柄 | 株価 | PER(予) | PBR | ミックス係数 | 配当 | 配当性向 | 増配率(3Y) |
3150 グリムス | 1,890 | 27.7 | 8.39 | 232.1 | 0.77% | 21.2% | 32.7% |
3633 GMOペパボ | 7,790 | 51.7 | 16.34 | 845.5 | 1.04% | 53.8% | 16.1% |
2471 エスプール | 1,136 | 54.9 | 20.14 | 1,105.4 | 0.36% | 19.8% | 63.1% |
7320 日本リビング保証 | 1,999 | 37.3 | 15.88 | 592.2 | 0.25% | 9.3% | #DIV/0! |
7071 アンビスホールディングス | 6,180 | 74.9 | 26.68 | 1,998.9 | 0.15% | 10.9% | #DIV/0! |
いずれも単年度だけでなく、複数年高ROEが続く優良企業でしたね。
また、気になる銘柄があればブログでどんどん上げていければと思います。
四季報を読む際におすすめの本はこちらです。
ぜひ読んでみてください。
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