今年は日本株においては、小売株を中心に投資をしています。
本に影響を受けたこともありますが、身近なところに優良企業は潜んでいるものです。そんな企業に投資をすることで、お金を増やしていく。
今回は愛知県名古屋市に本社を置くステーキハウス「ブロンコビリー」という企業にスポットを充ててみたいと思います。
東海圏や関東圏に出店しているお店なので、知らない人も多いかもしれませんが、この会社。
がっちり稼いでいる注目の会社なんです。
ステーキボリューム満点 ブロンコビリー
小売業を見ていく際のチェックポイントを見ておきましょう。
1.味はおいしいか
2.繁盛しているか
3.清潔感はあるか
4.リピートしたくなるような施策はあるのか
美味しくないお店はもちろん流行りませんので、味が美味しいかどうかはとっても大事です。
行ってみて食べた感想の結論から言うと、
すんごいおいしかったです!
ファミリーレストランなので、正直、期待はしていなかったところもあったのですが、ステーキハウスの名にふさわしいお肉のボリューム感。
最高でした。
備長炭でお肉を焼いていく香ばしさがお肉をさらにおいしくさせています。
特に、熟成ぶどう牛を使用しているステーキは、後味もよくてまた食べたくなる、食べに来たいと思える味でした。
食べ放題のサラダバーは、パイナップルやオレンジなどのフルーツも食べ放題でこれもおいしい。
お店に入ると「魚沼産コシヒカリ100%」とあるのが眼に入ってきましたが、お米にもこだわっています。
12期連続12%以上の経常利益率
ブロンコビリーのすごさは、まず利益率の高さ。
外食企業の平均経常利益率が3.1%のところに、同社は15%を超えており、ダブルスコアどころか5倍近い開きがあるんです。
資料:2016年12月決算説明資料より
経常利益率ですと、営業外の損益も加味されますので、営業利益率でも比較してみました。
外食企業のなかでも優等生である
アークランドサービス、サンマルクホールディングス、ハイディ日高、トリドールホールディングス、すかいらーくHDと比較をしてみても、トップの営業利益率を誇っています。
収益率の高さが際立っていますね。
外食企業というと3%~5%くらいの営業利益率を想像していましたが、これだけの収益率を誇っているのはすごいです。
少し古い記事ですが、社長のインタビューによると、同社は一度、低価格路線に舵を切ったようですが、お客さんからの不満で、客単価の工場を軸に商品を切り替えたようですね。
そこで安さだけの競争はやめようと考えて、「ブロンコビリーが得意なことをやる」「お客さんにも働いている人にも喜んでもらう」「客数の増加や客単価の向上を評価軸にする」という3つのフィルターを通じた商売に切り替えたのです。
引用:日経レストラン
確かに、客単価が高いのが想像できます。我が家がじじばばを連れて食べに行ったときには、平均3,000円。
居酒屋に行く単価ですね。ファミレスのなかではダントツの高さではないでしょうか。
愛知県に出店数が多いので、愛知県民の懐が温かいからこうしてブロンコビリーに足を運べるんじゃないかと疑ってみると、
愛知県、賃金高いっす。
出典:RESAS(地域経済分析システム)
全国3位!!(1位は東京都、2位は神奈川県)。
2020年200店舗
資料:2016年12月決算説明資料より
現在、ブロンコビリーは愛知県を中心に108店舗を展開しています。
資料:2016年12月決算説明資料より
2020年に200店舗を目指していますが、これまでの倍のペースで出店をしていかないと目標には達していきません。
ちょっと高すぎる目標ではないのか、また、出店ありきの計画になってしまわないかなというのがあります。
計画通り出店できると、大幅な業績アップはできそうですね。
リピートしたくなる施策
ちなみに、私が行ったときにはお店は繁盛していました。
こんなに(ファミレスにしては)高単価なのに、流行っているのが不思議でした。
同社のコンセプトのひとつに「ご馳走レストラン」とあるんですが、まさに「今日はご馳走を食べよう!」と思ったときに来てもらえる存在になっているのかもしれません。
食べ終わるとスクラッチがもらえて割引券になっていました。また、食べに行こうと思える施策もできていますね。
ブロンコビリーの株主優待
外食企業ですので、株主優待も当然のようにありました。
所有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株~199株 | 弊社株主ご優待券 2,000円分 |
200株~499株 | 弊社株主ご優待券 3,000円分、もしくはお米 2kg |
500株~999株 | 弊社株主ご優待券 5,000円分、もしくはお米 4kg |
1,000株~1,999株 | 弊社株主ご優待券 8,000円分、もしくはお米 5kg |
2,000株以上 | 弊社株主ご優待券 15,000円分、もしくはお米 10kg |
100株の投資だと、約25万円必要ですので、利回りは0.8%前後となっています。
ブロンコビリーの投資はどうする?
直近の決算である2017年12月期第1四半期は、業績が思わしくありませんでした。
ブロンコビリー <3091> が4月14日大引け後(15:30)に決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)は前年同期比26.8%減の5.6億円に減り、1-6月期(上期)計画の15億円に対する進捗率は37.8%にとどまり、5年平均の55.1%も下回った。
直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の17.5%→12.1%に大幅低下した。
この結果、株価も暴落しているんです。
PERは17倍程度と割安と感じるほどまで下がってはいません。
「小売お宝株」だけで1億円儲ける法という本で紹介もされていたブロンコビリー。
興味はかなりあるんですが、景気が悪くなったときに利用されるのか?という不安がありますね。肌感覚としては、客単価が高いように思いますので、財布のヒモを締めるときには、外食を抑える傾向にありますからね。
とはいえ、これだけリーマンショック時にも経常利益率13.2%を叩き出していた同社です。
優良株であることには間違いありません。
ちょうど株価も下がってきているので、チャンスなのかも。もう少し勉強をしていこうと思います。
【これまでの小売株検討記事】
- 今年の株式投資は小売株がテーマ!大戸屋と木曽路を食べ歩きで投資検討。
- 無印良品は優良銘柄。身近なところで投資先を見つけていく。
- 身近な小売株を狙え!丸亀製麵が絶好調のトリドールHDに投資を決めた。
優良小売株を見つけて資産を増やしたい。串カツ田中は今後注視していく企業。
資産を増やしていくためには、「余裕資金」をこうした株式など資産を生む資産に投資をしていきたいですね。
ではでは。
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