ヤフーファイナンスで調べると、配当利回りが3%を超える銘柄が900社以上もあり、驚いている今日この頃です。
企業の株主還元の姿勢は年々強くなっており、配当金が増えるのでありがたい限り。
ただ単に高配当株に投資してしまうと、減配などのリスクに晒さねかねません。
減配があると株価の大幅な下落などのダブルショックも多いので、できるだけ減配リスクの低い銘柄に投資をしたいですね。
そこで、配当利回り3%以上で、過去10年、減配していない銘柄をピックアップしてみました。
安定配当株に投資し、保有を続けることで、配当金という不労所得が手に入り、所得の分散につながります。
コツコツと増やすためにも、減配していない銘柄に着目しておきたい。
過去10年減配なし+配当利回り3%以上
配当金目的で投資する際には、過去に大きな減配がないことは一つの目安です。
「減配=業績の悪化」という構図になることが多いので、減配が多いとうことは、それだけ業績が安定していない証左でもあります。
逆に、減配せずに安定配当株は、ビジネスモデルが優れており、業績が好調であることの証左でもあります。
- 過去に大きな減配がない
- 配当政策が明確である
- 営業利益率15%以上
- 営業キャッシュフローマージン10%以上
- 証券株・自動車株は避ける
などは最低限チェックしておくと、減配になりやすい銘柄は避けられるのではないでしょうか。
10年減配なしの高配当株一覧
2019年7月24日、ちょうど東京オリンピック1年前の配当利回りランキングです。
900社以上ある配当利回り3%のうち、10年間減配していない銘柄は39社あります。
コード | 会社名 | 1株配当(円) | 配当利回り | 配当性向 |
2914 | JT | 154 | 6.31% | 69.70% |
7148 | (株)FPG | 53 | 5.74% | 49.40% |
7270 | (株)SUBARU | 144 | 5.37% | 74.70% |
4188 | (株)三菱ケミカルホールディングス | 40 | 5.36% | 33.60% |
8591 | オリックス | 88 | 5.30% | |
7751 | キヤノン | 160 | 5.27% | 106.38% |
2768 | 双日(株) | 17 | 4.89% | 30.20% |
4502 | 武田薬品工業(株) | 180 | 4.85% | 158.60% |
4182 | 三菱ガス化学(株) | 70 | 4.82% | 27.20% |
8411 | (株)みずほフィナンシャルグループ | 7.5 | 4.75% | 197.30% |
8306 | (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ | 25 | 4.72% | 32.90% |
8316 | (株)三井住友フィナンシャルグループ | 180 | 4.69% | 34.60% |
8308 | (株)りそなホールディングス | 21 | 4.67% | 27.80% |
9437 | (株)NTTドコモ | 120 | 4.53% | 58.60% |
6301 | コマツ | 110 | 4.40% | 40.50% |
2362 | (株)夢真ホールディングス | 35 | 4.36% | 71.80% |
1878 | 大東建託(株) | 616 | 4.28% | 50.00% |
8593 | 三菱UFJリース(株) | 25 | 4.24% | 30.40% |
8725 | MS&ADインシュアランスグループホールディングス(株) | 150 | 4.13% | 42.60% |
6417 | (株)SANKYO | 150 | 3.97% | 91.00% |
7267 | ホンダ | 112 | 3.93% | 32.10% |
5938 | (株)LIXILグループ | 70 | 3.93% | |
9436 | 沖縄セルラー電話(株) | 136 | 3.90% | 38.10% |
6113 | (株)アマダホールディングス | 48 | 3.85% | 50.10% |
9433 | KDDI(株) | 110 | 3.79% | 40.50% |
5108 | (株)ブリヂストン | 160 | 3.78% | 41.20% |
8410 | (株)セブン銀行 | 11 | 3.70% | 99.00% |
9432 | 日本電信電話(株) | 190 | 3.70% | 40.90% |
1925 | 大和ハウス工業(株) | 115 | 3.68% | 31.90% |
8934 | サンフロンティア不動産(株) | 39.5 | 3.62% | 21.30% |
3763 | (株)プロシップ | 45 | 3.59% | 48.60% |
5334 | 日本特殊陶業(株) | 70 | 3.49% | 34.00% |
4327 | 日本エス・エイチ・エル(株) | 68 | 3.43% | 50.10% |
2124 | JAC Recruitment | 80 | 3.18% | 68.70% |
8424 | 芙蓉総合リース(株) | 200 | 3.14% | 22.10% |
5333 | 日本ガイシ(株) | 50 | 3.13% | 45.30% |
7202 | いすゞ自動車(株) | 38 | 3.07% | 24.60% |
1951 | (株)協和エクシオ | 80 | 3.05% | 17.90% |
いずれも優良株ですね。
配当金を出すことに力を入れている株主還元の姿勢の強い銘柄群と言えますね。
避けたい銘柄
このなかでも、私なら避けたい銘柄があります。
単純ですが、配当性向の高い会社です。
過去にも配当性向が高すぎる銘柄は、減配という手段を取ってきた例は多々あります。
今回の39社のなかでは、次の5銘柄です。
コード | 会社名 | 1株配当(円) | 配当利回り | 配当性向 |
7751 | キヤノン | 160 | 5.3% | 106.4% |
4502 | 武田薬品工業(株) | 180 | 4.9% | 158.6% |
8411 | (株)みずほフィナンシャルグループ | 7.5 | 4.8% | 197.3% |
6417 | (株)SANKYO | 150 | 4.0% | 91.0% |
8410 | (株)セブン銀行 | 11 | 3.7% | 99.0% |
※セブン銀行は、EPS増加で配当性向が半分くらいに下がっています
配当性向が100%を超えている、あるいは、100%近い銘柄は、稼いだ利益以上かそれに近い金額を配当金として吐き出しています。
これがずっと続くわけではないので、配当金狙いであれば、避けたい銘柄の一例と言えます。
もちろん、キヤノンのように30年減配していない、武田薬品のように何が何でも1株180円を出すという例もあります。
それでも、私は配当性向の高すぎる銘柄は避けておいたほうが無難かなと思っています。
10期以上連続増配株
10年間減配していない銘柄で、加えて、その間、毎年配当金を増やしてきた増配銘柄は8銘柄あります。
コード | 会社名 | 1株配当(円) | 配当利回り | 配当性向 | 連続増配年 |
2914 | JT | 154 | 6.3% | 69.7% | 16 |
7148 | (株)FPG | 53 | 5.7% | 49.4% | 10 |
1878 | 大東建託(株) | 616 | 4.28% | 50.0% | 11 |
8593 | 三菱UFJリース(株) | 25 | 4.2% | 30.4% | 21 |
9436 | 沖縄セルラー電話(株) | 136 | 3.9% | 38.1% | 19 |
9433 | KDDI(株) | 110 | 3.8% | 40.5% | 18 |
1925 | 大和ハウス工業(株) | 115 | 3.68% | 31.9% | 10 |
8424 | 芙蓉総合リース(株) | 200 | 3.1% | 22.1% | 18 |
増配銘柄の良いところは、保有しているだけで、
勝手に配当利回りが上がっていくこと
です。
保有しているだけで、毎年、配当金が増えていくわけですから、こんな素敵なことはないですね。
収入がアップしてくれるわけですから。
こうした増配姿勢の強い銘柄は、まさに配当金投資をするうえで最適な銘柄群と言えます。
配当性向30%以下の増配余力の高い銘柄
最後に、配当性向30%以下の増配余力たっぷりの銘柄です。
6銘柄ありました。
コード | 会社名 | 1株配当 | 配当利回り | 配当性向 |
4182 | 三菱ガス化学(株) | 70 | 4.8% | 27.2% |
8308 | (株)りそなホールディングス | 21 | 4.7% | 27.8% |
8934 | サンフロンティア不動産(株) | 39.5 | 3.6% | 21.3% |
8424 | 芙蓉総合リース(株) | 200 | 3.1% | 22.1% |
7202 | いすゞ自動車(株) | 38 | 3.1% | 24.6% |
1951 | (株)協和エクシオ | 80 | 3.1% | 17.9% |
配当利回り3%以上あり、しかも、配当性向が30%以下と配当金をさらに増やす余力が十分にある銘柄群です。
将来の高配当株でもあるので、とてつもない魅力的でうsね。
三菱ガス化学(4182)は、これまでノーマークだったので、これを機に調べてみようと思います。ウォッチ銘柄に入れてみました。
ちなみに、同社はPER9.2倍、PBR0.62倍という割安銘柄です。
減配しない高配当株に投資しよう
配当金の魅力は、不労所得であり、キャッシュフロー(現金収入)を作ることができることです。
我が家も配当金投資を続けており、毎年安定した配当金が入ってくるのは、家計にとってもプラスです。
また、配当金が安定しているので、株価の暴落で慌てて売る必要がありません。
無意味な狼狽売りによる損失を防ぐことができています。
今回まとめたような、10年減配していないような銘柄で、3%以上の高配当利回り株は、投資する際のひとつ目安になりますね。
減配しないような、強固なビジネスモデルを有し、株主還元の姿勢の強い銘柄に投資し、長く保有をしたいものです。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
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