NTTドコモが20年3月期の中間決算を発表していました。
連続増配株として、NTTドコモ株への投資をしていますので、決算状況は気になるところ。
連続増配株への投資をしていると、基本的には購入後は放置しているんですが、四半期ごとの決算はチェックしています。
今後の配当が維持または増配されるのか、減配リスクをチェックするためです。
簡単にNTTドコモの決算について、まとめておきます。
NTTドコモの2020年3月期第2四半期
NTTドコモの決算資料を見てみましょう!
決算短信を見る
決算短信と呼ばれる資料を見るのが定石です。
連結経営成績を見ておきます。
当社株主に帰属する四半期利益が、前年比▲8.5%となっており、大きな減益決算となっています。
通期予想で見てみると、前年比▲13.4%と予想されています。
上期の決算は思ったより良かった
ということが分かりますね。
一瞬で見れることですが、思ったより良かった決算だというのが分かります。
新料金プランへの移行がやや遅れていること、スマホ利用者の増加、通信料収入以外の非通信分野の収益が上がっているのが要因のようですね。
決算短信はコンパクトにまとめられていますが、判断材料がふんだんに盛り込まれているので、ぜひ保有株、欲しいと思っている株は見ておくのが良いですね。
ちなみに、公表されている業績予想の修正が「有」となっています。
確認しておくと、
売上高にあたる営業収益が4,580,000百万円⇒4,640,000百万円と上方修正しています。
利益は据え置いていますが、最終益の好転の可能性が出てきましたね。
四半期別の決算を見ておく
決算短信は、2Q以降は累計で出されているので、直近の決算(今回のNTTドコモであれば、7~9月期)がすぐに分かりません。
重要なのは四半期ごとの決算でもあるので、見ておくことが大切です。
などを利用すると簡単にチェックできるので便利です。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 売上営業損益率% |
17.10-12 | 1,295,267 | 296,224 | 445,302 | 305,586 | 82.5 | 22.9 |
18.01-03 | 1,172,518 | 130,794 | 121,085 | 93,169 | 25.2 | 11.2 |
18.04-06 | 1,176,668 | 309,925 | 317,062 | 218,318 | 60.8 | 26.3 |
18.07-09 | 1,212,853 | 300,599 | 304,074 | 188,739 | 52.5 | 24.8 |
18.10-12 | 1,264,595 | 291,499 | 290,499 | 200,494 | 55.8 | 23.1 |
19.01-03 | 1,186,733 | 111,622 | 91,000 | 56,078 | 15.9 | 9.4 |
19.04-06 | 1,159,285 | 278,717 | 285,380 | 192,307 | 57.8 | 24 |
19.07-09 | 1,170,718 | 261,542 | 263,191 | 180,045 | 54.3 | 22.3 |
前年同期比 | ▲3.5 | ▲13 | ▲13.4 | ▲4.6 | +3.4 | % |
直近の7~9月期の最終益は、前年同期比▲4.6%となっており、4割値下げプランがもろに影響する決算期でしたが、踏ん張っていますね。
営業利益でも▲13%となっており、ポジティブ材料となっています。
NTTドコモの魅力「配当金」
NTTドコモの魅力は、上場以来減配知らずの安定した配当金です。
この点についても、決算短信で情報があります。
通期予想は、1株120円(修正なし)
ということですので、安心できますね。
もし、配当狙いで保有しているのに、減配予想に転換していれば、保有するかの判断が出てきますが、今回は気にせずです。
NTTドコモは、6期連続の増配を予定しています。
何より、減配しらずで経営陣も株主還元に積極的である点は、株主として好材料です。
増配銘柄は、それを実現できるだけの高収益ビジネスを展開しており、配当再投資をできる銘柄こそトータルリターンでプラスにできる確率を高めてくれます。
その証左として、連続増配はこれ以上ない結果だと考えています。
ない袖は振れない。
お金があるから配当金を出し続けられるわけです。
セグメント別実績
NTTドコモは、決算説明会資料が分かりやすいです。
主力の通信事業は、最大4割値下げの新プランの影響で減収・減益です。
一方、非通信分野であるスマートライフ分野は、増収増益と好調に推移しています。
その要とも言えるのが、
dポイントによるdポイント経済圏の構築です。
また、dカードは、クレジットカード関連銘柄と比較しても、トップクラスの高い成長が続いています。
年会費のかかるdカード GOLDですが、メリットも多いので、どんどん増えていますね。
ドコモユーザーならぜひ持っておきたいカードと言えます。
NTTドコモへの投資方針
NTTドコモは、国内トップの携帯電話のシェアを有しています。
少し古いデータですが。
NTTドコモは、その高い収益力と積極的な株主還元で、魅力的な銘柄です。
減収減益決算だったとはいえ、想定よりよかったことを受けて、株価は年初来高値を更新しました(10月30日)。
料金値下げプランを導入したあとも、非通信分野の成長、コストカットなどを継続しており、収益を生んで、それを携帯ユーザーや株主に還元してくれています。
- 株価 2919円
- PER 16.7倍
- PBR 1.76倍
- 配当利回り 4.11%(6期連続増配予定)
- 配当性向 68.6%
- 営業キャッシュフローマージン 25.1%(19年3月期)
- 自己資本比率 72.6%
通信会社トップの財務基盤を有し、現金創出力も高い。
今後も安定した配当金を届けてくれる銘柄と言えます。
我が家は、毎年買い増しすることにより、株数の増加により、受取配当金の増加を狙っていきますぞ。
減益決算という結果ではありましたが、良い点も見つけることができましたね。
株式投資が初めてで、決算資料はどこを見たらいいの?という方は、今日の記事を参考にしてみてください。
ではでは。
配当金収入を増やしていけると、不労所得が積みあがって、経済的自由に近づいていきます。
なにより、毎年得られる収入源が一つ増えるので、投資資金を作ることにつながります。
得られた配当金を再投資していくことで、さらなる配当収入の増加を生んでくれます。
配当利回り5%の銘柄を保有し、10年間再投資すると1.05^10=1.63倍に保有株が増え、(1/1.63)-1=38%下落してもトータルで負けない投資をすることができるんです。
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