日本たばこ産業(JT)が2018年第3四半期決算を発表しています。
為替の影響もあり、今期最終利益を下方修正しています。
- 3770億円(減益率 3.9%減)
- 3700億円(減益率 5.7%減)
とはいえ、為替の影響を除けば、まずまずの決算だったと思います。
我が家は日本たばこ産業(JT)を含め、たばこメーカーへの投資を中核としています。
高配当株で今後も増配が期待できるからです。
決算状況を自分の備忘録としてまとめておきます。
JT 2018年第3四半期決算
四半期利益は、対前年比減益とはいえ、売上収益、営業利益ともに増益となっています。
為替が一定だと仮定した場合の調整後営業利益は、
’18(7-9月期) 対前年比+20.4%
’18(1-9月期) 対前年比+9.2%
と、大幅増益ですね。
為替の影響が大きかったので、下方修正していますが、それほど気になりません。
むしろ、ポジティブな決算だったかなと。
プルームテックは好調
紙巻煙草の減少は今後も避けられないと思います。
たばこメーカーがこぞって力を入れているのが、加熱式たばこですね。
JTのプルームテック、フィリップモリスのiQOS、ブリティッシュアメリカンタバコのglowで先行しているのは、iQOSです。
私の周りにいる喫煙者の話ではiQOSは不評です。。。たばこ吸わないので分かりませんが。
さて、JTのプルームテックです。販売目標を年40億本から28億本に引き下げています。
思うように売れていないみたいですね。
プルームテックの市場占有率は、21%(出荷ベース)となっています。紙たばこ換算ベースで18億本。
2020年末までには、市場占有率は30%になる見込みのようです。
知りませんでしたが、プルームテックは3種類あります。
Ploom TECH(低温加熱型) : ⾼いユーザビリティとにおいの少なさ、クリアなたばこの味わい
Ploom TECH+(低温加熱型) : ユーザビリティとにおいの少なさに加え、吸い応えをお求めのお客様を新たに獲得
Ploom S(⾼温加熱型) : ⾼温加熱市場で競合からのシェア獲得
Ploom TECH+とPloom Sは、2019年3月末までの市場投入とのこと。
そういえば、先の株主優待でプルームテックをもらいました。
喫煙したことがないのですが、どんなものか見てみたかったので。プレゼント行きですが。
年間配当金1株150円(前年+10円)は変わらず
株主還元で気になる配当金は、予想通り。
業績は下方修正していますが、150円配当なので100株持っていれば、15,000円の配当金がもらえます。
15年連続増配株で、配当金をどんどん増やしてくれています。
ただ、このところ、業績は下降気味なことに加えて、配当性向も上がっているため、増配率は縮小が考えられますね。
JTは世界第3位のたばこメーカーですが、第4位の英インペリアル・ブランズを買収でもしてくれたら一気に業績は上がるでしょう。
ただ、イギリスでのシェアが既に高く、英インペリアル・ブランズを買収すると、英市場のシェアが80%にもなるようなので、無理でしょうね。
海外たばこ事業は、
総販売済量は、
’18(7-9月) 1,145億本(前年同期比+9.3%)
と好調ですね。
インドネシア、エチオピア、ギリシャ、フィリピン、ロシアなどでの買収による効果が出ています。
ただ、台湾やロシアでは総需要は減少しているようです。
営業キャッシュフロー
現金をどれだけ稼げるかを見る営業キャッシュフローの動きは重要です。
ここがマイナスだと、業績が良くても投資対象からは外しています。
JTはしっかりとお金を稼げていますね。
2018年期1月~9月は、約4,200億円の営業キャッシュフローと、前年同期比で約900億円増加しています。
(百万円) | 2017.1-9月 | 2018.1-9月 | (差) |
売上収益 | 1,592,899 | 1,675,819 | +82,920 |
営業CF | 334,452 | 427,618 | +93,166 |
営業CFマージン | 21.0% | 25.5% | +4.5% |
営業キャッシュフローも上昇していますので、こうした決算を見ると安心します。
日本たばこ産業は買い増し
株価が2850円~2900円に入ったときに、ちょくちょく買っています。
3,000円台の時に購入しはじめたので、買い増しは進めているものの、まだ含み損は含み損です。しかし、ほとんど気にすることなく、淡々と株数を増やしていきたいと考えています。
1株150円の場合、
- 株価2,900円 配当利回り 5.17%
- 株価2,850円 配当利回り 5.26%
- 株価2,800円 配当利回り 5.35%
- 株価2,700円 配当利回り 5.55%
- 株価2,600円 配当利回り 6.00%
となりますが、どこまで株価は下げるでしょうか。
個人的には、2,800円が底かなと思っています。根拠はありません。
財務も良く、たばこ産業という斜陽産業ですが、独占業務で手堅いディフェンシブ株です。
配当金狙いの投資としては、無難な銘柄と言えるのではないでしょうか。
【2021年12月の権利確定日】
- 12月末日が権利確定日の権利付き最終日は12月28日(火)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、12月29日(水)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日)
までJT株を保有していれば、
3月に配当金と株主優待をもらうことができます。
我が家はもちろんホールドです。
今後の増配にも期待していきます。
投資するなら証券口座を持っておきましょう。
ではでは。
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