4月から新社会人になられた方は、期待や不安でいっぱいだと思います。
仕事の面、プライベートの面では、職場や友人などから経験を積むことができますが、大事な「お金」のことはなかなか学ぶ機会がありません。
お金がいると思えるのは、家族を持ったりするときでまだまだ先かもしれませんが、「お金に興味を持つ」ことは、人生の選択肢を広げていく意味でも大切なことです。
もし、新社会人になった約20年前の自分に戻って伝えるなら何を伝えたいか。
それをまとめましたので、仕事や自己投資、交際を大切にしながら、「お金」についても考えていける社会人になってほしいと思います。
お金は習慣がモノを言う
貯金は「率」を目標に、自動化で貯める
貯金があるほうが安心度は上がってきますが、お金を貯めていくには、習慣の力が大切です。
初任給は会社によって違いますし、一人暮らし、実家暮らしなど環境によっても、使えるお金は変わってきます。
このため、「毎月1万円」など金額ではなく、「毎月10%」といった具合に「率」でお金を貯めていくことをおすすめします。
「率」で目標を設定しておくと、給料が上がれば自然と貯金額も上がっていくことになっていきます。
この貯金率(10%〜20%程度)を踏まえ、貯金をする「習慣」を身に付けるのが大事です。
具体的には、「天引き貯金」が最強です。
使えるお金を減らしておけば、貯金額は勝手に増えていきますので、まずはお金を貯める習慣として「天引き(先取り)貯金」の仕組みを取り入れておきましょう。
会社の給与天引きを利用できれば良いですが、もしできない場合は、住信SBIネット銀行やauじぶん銀行のネット銀行では、資金移動を手数料無料で利用することができます。
我が家は給与天引き制度がないため、この仕組みを利用して、貯金口座に自動的に振り込んでいます。
保険は不要
保険の営業を受けることがあると思いますが、生命保険、医療保険、貯蓄性保険はすべて不要です。
保険に入るよりもまずは、貯金の習慣を身に付けるほうが100倍大切です。
生命保険は養う家族がいなければ掛ける必要はありません。
また、医療保険は健康保険や高額医療費制度、会社の福利厚生を把握することで、その必要性があまりないことがわかると思います。
健康保険に加入するため、自己負担は3割です。
そして、高額医療費制度があるため、100万円の医療費がかかっても所得によりますが、月8万円程度で済みます。
会社の福利厚生制度で月2万円程度で済む会社もあります。
「不安心理になる」営業トークはすべてスルーしてください。
仕組みが分かりづらく、分割払いであるため総額が分かりにくいのが保険です。
『保険は本当にいまの自分に必要か』を考えてみましょう。
お金は貸さない、借りない
お金を貸すことで「返ってこないかもしれない」という嫌な気持ち、あるいは、人間関係に亀裂が入る行為につながりかねないため、絶対にやめましょう。
また、お金を借りることも絶対にしてはいけません。
クレジットカードの分割払い、リボ払いも同様です。
利息はもらうほうはいいですが、払う方になってしまうと雪だるま式に借金が増えてしまいかねません。
手数料だけで多額のお金が財布から出て行ってしまっていては、いつまでたってもお金は貯まらず、常に不安を抱えることになります。
また、お金を借りることは「将来の収入を犠牲にしている」のと一緒ですね。
お金を借りていいのは、不動産を買うときくらいです。
複利の力を知ろう
最後に複利について知っておきましょう。
さきほどのお金を借りると利息で返済額が増えることをお話ししましたが、お金を増やすときにはこの利息をもらう側になり、それを再投資していくことで複利の力が効いてきます。
優先すべきは、仕事に慣れることであったり、貯金の習慣ではありますが、「若い」というメリットを活かして、資産運用を続けることも考えてみましょう。
今では月100円からでもできるので、複利運用を体験することが大切です。
複利運用では、「時間がモノを言う」部分があるため、早く始めれば始めるほど良い結果が出るのです。
お金がお金を生んでくれるようになるため、長い時間をかけて運用するほど、加速度的に増えていきますね。
株式投資で財を築いたウォーレン・バフェットが株式投資を始めた77年前にS&P500に投資をしていれば、5,288倍にもなったのです。
まずは、少額から投資を始めることをしてみましょう。
おすすめの一冊
最後のおすすめの本をご紹介してまとめたいと思います。
村上ファンド創業者の村上さんは小学生のときに株式投資を始め、大学生のときには資産1億円を築いていました。
お金の考え方、守り方、増やし方を学ぶことができます。
日比谷公園の設計などをされた方ですが、給料の25%天引き、ボーナス100%貯金を続け、運用し資産を築いた方です。
古い本ですが、今よんでも学ぶべきところがたくさんあります。
何度も読むことで理解が深まり、また、新たな発見のある本です。
コメント