普通の人ってどのくらい貯金があるんだろう?と思い、総務省が毎年公表している家計調査を覗いてみました。
隣の財布状況はなんとなく気になってしまいます。
自分たちの立ち位置を見るのに、比較がしやすいですね。
なんと平均貯金は1800万円を超えてるらしいです。
この記事では、家計調査から見て取れる貯金、負債状況についてまとめています。
平均貯金は1812万円!!
それでは、早速見てみましょう。
2人以上の世帯の調査です。何と平均貯金は1,812万円となっています。
ただし、平均値は貯金をたくさん持っている人が数字を引き上げるので、中央値で見るのがより実態に近い数字と言われます。
- 平均貯金 1,812万円
- 中央値(貯蓄保有世帯) 1,074万円
- 中央値(貯蓄ゼロ世帯含)1,016万円
中央値で見ると、1,000万円以上の貯金が普通のようです。
なかなかすごい数字。
でも、グラフを見て分かるように、一番左の貯金100万円以下の割合が最も多い(10%)ですね。
年代別に抽出してみました。
万円 | 平 均 | ~ 29歳 | 30 ~ 39 | 40 ~ 49 | 50 ~ 59 | 60 ~ 69 | 70歳 ~ |
年間収入 | 617 | 510 | 612 | 762 | 841 | 582 | 435 |
貯蓄 | 1,812 | 397 | 634 | 1,074 | 1,699 | 2,382 | 2,385 |
負債 | 517 | 611 | 1,203 | 1,055 | 617 | 205 | 121 |
私と同じ30代は、634万円(負債は1,203万円!)となっています。
年齢を重ねるほどに直近が増えていきますね。
30代は最も負債が多く、苦しいときかもしれません。うちは住宅ローン2,500万円ほどありますし。
勤労者世帯の平均貯金は1,327万円!
勤労者世帯に限ってみると、また変わってきます。
- 平均貯金 1,327万円
- 中央値(貯蓄保有世帯) 792万円
- 中央値(貯蓄ゼロ世帯含)743万円
かなり貯金が下がりましたね。
平均貯金がグッと下がっていますが、年代別に見ると、30代、40代はほとんど変わらないですね。
(万円) | 平 均 | ~ 29歳 | 30 ~ 39 | 40 ~ 49 | 50 ~ 59 | 60 ~ 69 | 70歳 ~ |
年間収入 | 722 | 513 | 609 | 765 | 855 | 626 | 580 |
貯蓄 | 1,327 | 401 | 634 | 1,074 | 1,641 | 2,117 | 2,106 |
負債 | 794 | 623 | 1,232 | 1,079 | 598 | 230 | 98 |
高齢者の貯金が減っているので、退職金の関係でしょうか・・。
年収別の貯金
家計調査では、次の5つの年収区分でも分析されています。
- 第Ⅰ階級 329万円未満
- 第Ⅱ階級 329~451万円
- 第Ⅲ階級 451~611万円
- 第Ⅳ階級 611~841万円
- 第Ⅴ階級 841万円超
まー当たり前ですが、年収が高いほどに貯金が多くなっていますね。
年収840万円以上であれば、50代で貯金2,000万円以上を持っているようです。
どんな内訳かなと見てみると、預貯金がほとんどです。
意外にも投資、有価証券(青色)は10%前後しか持っていないですね。
一定の貯金を持ったあとは、投資の力を借りた方がお金を増やせると思っていますが、まだまだ貯金志向は根強いのが分かりますね。
貯蓄から投資へ・・・はいずこへ。
住宅ローン世帯はどのくらい?
最後に、住宅ローン世帯の貯金と負債です。
マイホームの資産価値を除いていますが、家計の債務超過状態というのが見てとれます。
新築を購入すれば、買った瞬間に2~3割は下がりますので、すぐに売っても住宅ローンを完済できない状態になってしまいます。
老後は毎月の固定費を圧縮できるマイホームが有利と考えていますが、完済までの道のりは長い。
35年借入を起こしている私が言うのもなんですが、できるだけ借入額は小さく、短くがベターですね。
貯金の大原則は先取り積立
若い世代は借金が多く、債務超過。
高齢者は2000万円以上の金融資産を保有。
こうした姿が見えてきます。
貯金を増やせば、人生の選択肢が広がり、リスク許容度も上がっていきます。
基本はコツコツと積立していくことですが、単に積立するよりもバックキャストで目標からの逆算すると毎年、毎月の貯金額を把握しやすくなります。
続けることが最強なので積立し過ぎはよろしくありません。
また、時間を考えると将来を悲観しすぎて、貯金を増やしすぎるのもよくありません。
今この瞬間が人生で最も若く、経験は将来の財産になるからです。
適度な貯金を続けるためにも、簡易でいいので、ライフプランの作成が欠かせません。
正解を求めるのではなく、自分なりのプランを踏まえて貯金を増やしていくのが大切ですね。
普通の人の貯金について、家計調査から見てみました。
お金を貯めるには、積立の設定を大事にしたい。
住信SBIネット銀行の定額自動入金サービスを利用して、先取り貯金をしていますが、一度、設定すればあとはほったらかしでお金が貯まります。貯金ができない・・・という方は、先取り積立貯金を少額からでもいいので実践してみましょう。
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