1月の権利確定日のなかで高配当株である「積水ハウス(1928)」。
高配当株を複数保有することで、配当金を受け取ることができるのが魅力的ですね。
積水ハウスは、地面師の件で内部のゴタゴタがあったのが気になるところです。
日本経済新聞「私の履歴書」で前CEOの和田勇氏が退任に追い込まれたことは記憶に残っています。
積水ハウスは、大手ハウスメーカーとして、業績も好調ですし、海外事業が堅調です。
高配当株としても人気の高い銘柄です。
積水ハウスの事業
積水ハウスは、ハウスメーカーとして戸建て事業が多い印象でしたが、調べてみると、戸建て住宅の割合は全体の17%程度ですね。
分譲住宅やマンションを含めると、28%と全体の3割は個人向けの住宅販売が占めています。
最も大きいのは、不動産の賃貸管理や仲介のフィービジネスです。
次いで、シャーメゾンなど賃貸住宅の設計・施工が占めていますね。
近年、海外での戸建て住宅販売などが堅調です。
バランスの良いセグメントのように思いますが、ライバル会社である大和ハウスと比較してみました。
大和ハウスは、戸建て・マンションの個人向け事業は全体の17%とそれほど大きくありません。
賃貸住宅や物流施設などの事業施設、商業施設の割合が高いですね。
以前、大和ハウスの担当者と話をしたときは、「なんでもやる」と言っていましたが、ハウスメーカーと言っていいかわからないくらいですね。
積水ハウスの配当金推移
2021年1月期も予想通り増配し、8年連続の増配となります。積水ハウスは2012年度以降、増配を続けています。
配当金狙いの株を買う場合には、増配を続けているかはひとつの指標としています。
増配を続けてくれれば、追加投資をしなくても配当金は勝手に雪だるま式に増えてきますので、大事な点です。
積水ハウスは8年連続と増配年としては短く、また、景気変動株のため、ディフェンシブ株よりは減配可能性が高いとみています。
積水ハウスの配当性向
2020年1月期で配当性向は43.1%です。
業績が好調ですので、増配をしていても、配当性向は40%付近で推移していますね。
配当余力としては十分残されています。
配当性向が50%未満で高配当株というのは、一つの魅力的な要素。
積水ハウスの配当利回り推移
配当利回りは5%近くになっており、魅力的な水準です。
税引き後でも4%弱あります。
このあと、株価は絶好調のごとく上昇し、配当利回りは3.3%程度になっています。
株価はコロナショックに加えて、戸建て販売の想定以上の減もあり、下落しています。
1928 積水ハウスの株価指標 | |
株価 | 1,975(20.3.6) 最新の株価はこちら |
PER(予) | 9.9 |
PBR(実) | 1.1 |
ミックス係数 | 10.5 |
配当利回り(予) | 4.4% |
配当性向(予) | 43.1% |
増配率(3期平均) | 3.8% |
PEGレシオ | 8.83 |
営業利益率(予) | 8.0% |
ROE | 10.8% |
ROA | 5.2% |
営業CFマージン(実) | 15.1% |
積水ハウスの収益性
積水ハウスの売り上げは堅調です。
収益性も高いですね。
直近決算による他社との比較で見てみると、営業利益率・純利益率ともに高い収益率を誇っています。
コード | 企業名 | 営業利益率% | 当期純利益率% |
1928 | 積水ハウス | 9.1 | 6.2 |
1925 | 大和ハウス工業 | 9.1 | 6.2 |
3291 | 飯田グループホールディングス | 7.8 | 5.2 |
1911 | 住友林業 | 4.3 | 2.5 |
1722 | ミサワホーム | 1.9 | 1.2 |
8860 | フジ住宅 | 6.2 | 4.0 |
1413 | ヒノキヤグループ | 6.0 | 3.3 |
営業利益も大事ですが、私は現金を稼ぐ力である営業キャッシュフロー・マージン(営業CF÷売上高)を結構重視しています。
稼げていても、会計操作がしにくい現金の動きを見る営業キャッシュフローがマイナスであれば、会社にお金はたまりません。むろん、株主還元もできなくなります。
コード | 企業名 | EBITDAマージン | 営業CFマージン |
1928 | 積水ハウス | 10.1 | 7.7 |
1925 | 大和ハウス工業 | 10.8 | 10.1 |
3291 | 飯田グループホールディングス | 8.0 | 1.3 |
1911 | 住友林業 | 5.9 | 1.1 |
1722 | ミサワホーム | 3.6 | 3.3 |
8860 | フジ住宅 | 6.8 | -10.2 |
1413 | ヒノキヤグループ | 7.4 | 3.3 |
EBITDAは、減価償却などキャッシュアウトのない償却前利益です。営業利益は償却後の利益です。
営業キャッシュフローは、現金を稼ぐ力を把握できます。
営業キャッシュフロー・マージンが高いと、それだけ現金を稼げる力を見ることができるので重要視しています。
大和ハウスが高いですが、次いで積水ハウスも高いですね。
この点は、さすがの一言。
積水ハウスの安全性
積水ハウスの安全性を見ておきましょう。
自己資本比率が高いほど安全性は高いといわれます。
積水ハウスは自己資本比率50%程度と高いので、安全性は高いといえますね。
コード | 企業名 | 株主資本比率% |
1928 | 積水ハウス | 49.43 |
1925 | 大和ハウス工業 | 36.54 |
3291 | 飯田グループホールディングス | 55.40 |
1911 | 住友林業 | 34.50 |
1722 | ミサワホーム | 21.59 |
8860 | フジ住宅 | 25.71 |
1413 | ヒノキヤグループ | 26.95 |
積水ハウスの株主優待
1000株保有で、1名当たり5kgの「魚沼産コシヒカリ」(新米)がもらえます。
1000株保有するには、約230万円ほど投資しなければなりませんね。
230万円投資すれば、配当金は税前で約8万円とお米がもらえるというわけです。
積水ハウスは1月権利確定日の高配当株
積水ハウスは、1月権利確定日の高配当株です。
権利確定日は、
【2022年1月の権利確定日】
- 1月末日が権利確定日の権利付き最終日は1月27日(木)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、1月28日(金)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日) - ※一部の銘柄は、権利付き最終日は1月18日(火)です。
です。
権利確定日に保有していれば、積水ハウスから配当金をもらうことができます。
権利確定日の翌日に株を手放しても、配当金はもらえますね。
配当金銘柄を分散する観点からはとても魅力的な銘柄です。財務から見る積水ハウスは優良銘柄ですね。
積水ハウスで戸建てを建てたいですw
高配当株を複数持つと、私たち会社員にとって重要な収入源となっていきます。
2,3年ではその重要性は感じにくいですが、続けていくことで大きな金額になっていくことや、再現性の高い投資手法だなと思います。
これからも高配当株に投資し、保有し続けていきたい。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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