三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)の一角であるクレジットカード会社ジャックスは、高配当株として魅力が高まっています。
投資する際に身近なものからヒントを得ることがありますが、私が普段使っているクレジットカードがジャックスカードであったため、どんな会社だろうと調べてみました。
ジャックスは、MUFGが20%出資していることもあり、三菱UFJ銀行との連携も取っています。
高配当株への投資を続けていますが、
配当金、配当利回りや配当性向についても調べてみました。
クレジットカード「ジャックス」の強み
ジャックスは、クレジットカード事業以外に、オートローン(中古車、二輪車)、投資用マンションの住宅ローン保証(トップシェア)などの事業を展開しています。
配当金・配当性向推移
まずは、ジャックスの配当金、配当性向の推移です。
2020年までの中期経営計画によれば、連結配当性向30%を目安としています。
3月期決算企業ですが、2010年3月期以降は、10期減配なし、という安定した配当金を出しています。
増配率の推移
配当金投資をしていくうえで、重要な指標のひとつが「増配履歴」です。
持ち続けるだけで、配当金が増える増配株は、何もせずとも配当金の受取額、つまり、収入を増やすことができます。
ジャックスは減配しない強みはありますが、増配は毎年しているわけではありません。
この点はややマイナス評価です。
配当利回りの推移
配当利回りの推移ですが、減配せず、増配基調であるため、配当利回りは高まっています。
4%を超える利回りになっていますね。
安定配当株への投資をする際には、配当利回り3.5%をひとつの目安としていますので、この点は合格です。
ジャックスの業績
配当金の原資となる業績が悪ければ、配当もままなりません。
業績についてもチェックしておきましょう。
売上高の推移
2013年3月期を底に売上高は増加しており、2020年3月期(予)で6期連続の増収となっています。
2020年3月期(1Q)において、好調な決算を発表しています。
- 営業収益 38,358百万円(前年同期比+9.1%)
- 営業利益 4,518百万円(前年同期比+27.3%)
- 四半期純利益 2,836百万円(前年同期比+23.8%)
1Qはかなり好調な決算でしたね。これを受けて株価は翌日大幅高(+8%)で終えました。
【追記】2020年3月期(2Q)において、好調な決算を発表しています。
- 営業収益 39,145百万円(前年同期比+8.6%)
- 営業利益 4,259百万円(前年同期比+15.3%)
- 四半期純利益 2,808百万円(前年同期比+22.8%)
1Qはかなり好調な決算でしたね。これを受けて株価は翌日大幅高(+8%)で終えました。
輸入車など四輪車以外に、二輪車も好調なオートローンも強みです。
中古車へのオートローン事業を展開するプレミアグループなども好調ですが、ジャックスもこの分野に強みを持っていますね。
二輪車の拡大が見込まれるASEAN地域へ進出し、海外事業に力を入れています。
また、クレジットカード会社は過払い金請求に苦しめられていましたが、ジャックスは早くから法定金利内での貸し出しをしていたため、ほぼ無傷という健全経営をしています。
営業債権における延滞債権が増えると経営を圧迫しますが、延滞債権率は1%以下と低位で推移しており、優良な貸出を選別するノウハウがあると言えます。
営業利益の推移
さすがにリーマンショックのときには、営業減益を記録していますが、それ以降は営業利益を出しています。
営業利益率はやや下がっていますが、営業利益は増加で推移しています。
この点は、特に問題ないですね。
EPS推移
1株当たりの純利益(EPS)は私たち投資家への配当金の原資となるので、重視すべき指標です。
基本的には、EPSは増加傾向にあり、問題ないと言えますね。
営業キャッシュフローマージン
私は、現金を稼ぐ力を見る営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー÷売上高)を重視しています。
ジャックスの営業キャッシュフローマージンは、マイナスで推移しています。
普通で見ると、
あちゃー・・・これはだめなキャッシュフローだわ
となるんですが、
ジャックスはお金を貸すのが本業です。
2019年3月期の決算短信を見てみると、
「売上債権の増減額」が増えているのが分かります。
貸し出し先がなければ、これが減少し将来の売上減少につながりますが、ジャックスは債権額が増えており、好調と言えますね。
リース会社なども同じようなキャッシュフロー計算書になっています。
また、ジャックスの場合、延滞率は先に見たように1%以下ですので、良好な債権を有していることになります。
キャッシュフローの推移を見てみると、このところ営業キャッシュフローのマイナスが拡大しており、その要因は売上債権の増加です。
お金を借りて(財務キャッシュフロー)、債権額を増やしていますおこ。
株価と株式指標
コロナショックの影響で株価は大きく下げており、12年以来の安値を付けています。
株式指標も見ておきましょう。
8584 ジャックスの株式指標 | |
株価 | 1,587(20年4月3日) 最新の株価はこちら |
PER(予) | 5.46 |
PBR(実) | 0.36 |
ミックス係数 | 1.98 |
配当利回り(予) | 5.7% 10年減配なし |
配当性向(予) | 31.0% |
増配率(3期平均) | 6.4% |
PEGレシオ | 1.05 |
営業利益率(予) | 9.6% |
ROE(実) | 6.3% |
ROA(実) | 0.2% |
ROIC(実) | 0.5% |
営業CFマージン(実) | -212.5% |
自己資本比率(%) | 3.0% |
D/Eレシオ | 11.9 |
ジャックスは高配当と業績好調と魅力
株価の上げで配当利回りが5%を超え、ウォッチ銘柄として投資したい候補です。
海外事業が伸びれば今後の業績拡大も期待できます。
時価総額550億円とカード会社の中では小さな会社ですので、逆に今後伸びる可能性があると感じます。
- 業績 ◎
- 安全性 ○
- 配当金 ○
- 増配率 △
といったところでしょうか。
もう少し増配に強い姿勢が見られれば、ぜひとも欲しい銘柄です。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
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