メガバンクの一角である三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の配当利回りが5%程度と魅力が上がっています。
PERは8倍程度、PBRは0.44倍(19年3月期実績)と指標面では、非常に割安に放置され始めました。
解散価値であるPBR1倍を大きく割り込んでいます。
数年前に保有し、売却益を得ることができた銘柄のひとつですが、久しぶりに見ると、株価も5万円程度まで下がっており、購入しやすくなっていたため、試しに100株を購入してみました。
100株ではしれていますが、買い増し候補としても考えています。
三菱UFJフィナンシャルグループの配当性向は40%が目標
三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)の配当金推移を見ておきます。
毎年、増配しているというわけではありませんが、増配基調です。
配当金推移
過去の決算に遡って調べてみると、リーマンショックのあった平成21年3月期決算では最終赤字に転落し、減配しています。
ただ、1株14円→12円(▲15%)の減配であり、あれだけ大きな金融危機に関わらず、そこまで大きな減配は実行していなかったんですね。
業種は違いますが、日産自動車は無配に転落していましたね。
平成22年3月期以降は、一度も減配せず、配当維持または増配をしていますね。
株主還元の基本方針
株主還元の基本方針として、
としています。
基本的には増配姿勢であり、2023年度には配当性向40%を目標にしていますね。
こうした配当性向にコミットする企業は、重視しています。
それだけ自信の表れでもあると考えます。
株主優待
昔は、株主優待をもらっていたんですが、廃止されています。
MUFGの業績
2018年度決算では、純利益が9,000億円割れとなりました。
とはいえ、国内金利は異常ともいえる超低金利ですし、10年物国債利回りはマイナスになったりしています。
低金利下でも9000億円弱の純利益
金貸しが本業である銀行にとって、超低金利は決して良い環境とは言えませんが、純利益で9000億円近く稼げている点がMUFGの強みであると逆に感じています。
クレジットカード会社のニコスの特別損失はありましたが、海外銀行の収益が貢献しています。
海外銀行での収益に加えて、信託銀行やリース、証券などの多角化が奏功していますね。
海外事業の強み
なかでも海外事業の収益が拡大している点がMUFGの強みです。
海外の貸出金比率は、すでに42.8%に占めるにまで至っています。
国内貸出金の預貸金利回り差は0.81%に対して、海外は1.34%とMUFGの業績に貢献しているのです。
海外事業が好調なこともあり、1株利益(EPS)は安定して推移しています。
繰り返しになりますが、国内低金利という逆風のなかでも、収益を出し続けている点は強みですね。
保有する有価証券の含み益は3兆円超え
冒頭にPBR0.4倍と解散価値となる1倍を大きく割れていることに触れました。
MUFGは有価証券の含み益が3.3兆円にものぼり、いくらなんでも割安に放置されすぎではないかと思ってしまいます。
2020年3月期2Q決算
カード決済の減益、為替がネガティブに触れたことにより減益決算となっています。
配当金は据え置き。
単位は百万円です。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 売上営業 損益率 | 発表日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
17.10-12 | 1,509,140 | - | 342,011 | 236,487 | 17.8 | - | 18/02/02 |
18.01-03 | 1,490,730 | - | 256,387 | 126,237 | 9.5 | - | 18/05/15 |
18.04-06 | 1,641,660 | - | 419,814 | 315,000 | 24.0 | - | 18/08/02 |
18.07-09 | 1,734,071 | - | 466,105 | 335,796 | 25.6 | - | 18/11/13 |
18.10-12 | 1,647,394 | - | 298,957 | 221,436 | 16.9 | - | 19/02/04 |
19.01-03 | 1,674,277 | - | 163,167 | 457 | 0.0 | - | 19/05/15 |
19.04-06 | 1,803,433 | - | 453,499 | 391,067 | 30.3 | - | 19/07/31 |
19.07-09 | 1,781,865 | - | 341,771 | 218,891 | 16.9 | - | 19/11/13 |
前年同期比 | +2.8 | - | -26.7 | -34.8 | -34.0 | (%) |
MUFGの株価と指標
株価
MUFGは2018年1月に高値を付けてからは下落の一途をたどっています。
フィンテックの進展、国内営業店の廃店、人員削減などネガティブなものが多いです。
フィンテックや国内金利の低金利、景気後退懸念など株価下落の要因にもつながっていると思いますが、肝心の業績はそこまで落ち込んでいるとは思えません。
指標
- PER 8.61倍(19年3月期)
- PBR 0.44倍(〃)
- ROE 5.4%(〃)
- 配当利回り 5.01%(20年3月期予想)
配当利回りが5%付近にまで上がっており、指標面ではとても割安になっていると思います。
ちょっとしたお宝株かなと思えるくらいですが、配当金狙いでもう少し買い増ししていこうと思います。
株価は5万円程度なので、NISAの調整弁にも使いやすいですし、初めて配当金狙いで投資する銘柄としても良い銘柄ではないでしょうか。
また、個人的に密かに狙っている優良株であるジャックスの大株主(三菱UFJ銀行がジャックス株を20%保有)である点も、魅力を感じています。
メガバンク最大手の三菱UFJフィナンシャルグループに関する配当金情報でした。
ではでは。
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