安定配当株として、JTへの投資を続けています。
2019年第二四半期の決算が発表されましたので、軽く振り返っておこうと思います。
2019年期通期は、下方修正し、EPSも上がっていますので、配当性向は期初予想よりも上昇しています。
下方修正内容は、通期の同利益を従来予想の3700億円→3600億円(前期は3856億円)に2.7%下方修正し、減益率が4.1%減→6.7%減に拡大する見通しとなっています。
19年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は、前年同期比4.8%増の2264億円に伸びましたが、通期では厳しくなっていますね。
増配余力が削られています。高水準での安定配当は続くでしょうが、更なる利回りアップは厳しい状況ですね。
2019年12月期上半期(1~6月)決算は増益決算
たばこ会社は、業界全体が斜陽産業ですし、たばこ人口の縮小で厳しい状況が続きます。
そのようななか、JTの2019年上半期の決算はまずまずの内容でしたね。
為替一定ベースの営業利益は、増益となり、比較的好調な決算となっています。
JTは世界第3位のたばこメーカーであり、世界中でたばこを売っていますので、為替の影響を受けます。
そのため、為替を加味しない営業利益で見たほうが、収益がいいのかを把握することができますね。
為替一定ベースの調整後営業利益は、前年比5.9%となっています。
堅調なプライシング効果が功を奏したようです。
海外たばこ事業は好調ですが、為替を加味した財務報告ベースの海外たばこ事業の営業利益は前年比19.1%のマイナスと大幅な減益となっています。
為替の影響は大きいですね。
好調な海外たばこ事業
総販売数について、前年同期比+8.2%と好調ですね。
JTは、トップシェアの商品を数多く持っていますので、安定した収益をもたらしています。
国内たばこ市場は厳しいので、海外での活路を広げてもらいたいですね。
国内たばこ市場については、上半期の前年同期比で、
- 紙巻販売数量 ▲7.5%
- 売上収益 +3.7%
- 調整後営業利益 +5.5%
国内たばこ市場は、値上げとプルームテック効果で収益は好調でした。
たばこ市場は縮小しても、値上げできるというのが強みですね。国内に限れば、消費税増税による便乗値上げなどもあれば、収益アップにつながりそうです。
JTの上半期の決算推移
簡単に上半期の決算推移をグラフにしてみました。
売上高は、ほぼ横ばいが続いていますね。
営業利益についても同様で、高い営業利益率を保っています。
稼ぐ力が強いので、安心できます。
通期は下方修正
為替一定ベースの調整後営業利益は、増益決算となりますが、財務報告ベースでは減収・減益の予想を下方修正しています。
プルームテックの販売本数の下方修正もしています(50億本→40億本)。
為替の影響は大きいので、減益決算ですが、海外たばこ事業は販売本数は増えています。
また、国内たばこ市場は、値上げとプルームテック効果もあり販売本数は減っていますが、収益はしっかりと確保していますね。
加熱式たばこのプルーム・テックの市場シェアは8%程度と首位フィリップモリスのiQOSに大きく遅れをとっている状況。
私はタバコを吸わないので感覚論の話をしますが、加熱式たばこは紙巻たばこと違いカートリッジが必要なため、新しく買い替えるというのは非常にハードルの高いように思います。
JTはスタートダッシュ出遅れましたので、周回遅れ感は否めず、挽回は厳しい状況ですね。
新商品のプルーム・テックが8月から全国展開されますので、どこまで力強さを見せるかは、注視したいところです。
余談ですが、プルーム・テックを使っている人と飲みに行きましたが、紙巻たばこのように匂いもなく、嫌な思いもせずにすみました。
気になる配当金は変更なし
不利な為替影響はあるものの、株主還元方針及び配当予想も変更はしない
業績は、ネガティブな為替の影響が大きく減益ですが、配当金は変更せず!と力強く発表してくれています。
今回の下方修正により、
配当性向は、
(当初想定)74.6%
(今回修正)75.9%
に、配当性向はやや上昇しています。
今回の決算を受けて、JTの配当方針は変わっていませんので、株主としては、言及があり、また、変更がない点を言ってくれているので、安心できる材料ですね。
配当金狙いで保有しているので、是が非でも避けて欲しいのは大きな減配です。
JTの配当性向は、非常に高くなっています。
また、成長産業ではないため、安定収益は維持しているものの、大きな増益も厳しいため、今後は配当維持が既定路線のように思います。
あくまで、個人的には増配年を継続するため、1円増配はど小幅な増配は続けるかもしれませんね。
JT本社移転と本社ビルの売却
最後に余談ですが、今回の決算発表とは別に、JTは本社の移転を発表しています。
同時に本社ビルの売却を進めることを発表しており、今後相応の売却益収入が期待できるのではないでしょうか。
特別利益を配当原資にするかは分かりませんが、将来の買収など収益基盤の強化に使ってほしいものです。
JTの決算はまずまず良く、今後も安定配当が期待できます。
引き続きガッチリホールドで配当金を享受したいと思います。
配当収入狙いでは、四半期ごとに決算をチェックするくらいで、普段はやることないので、不労所得として最適ですね。
配当利回り6%を超えるJTは、非常に魅力的です。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
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