3月決算企業の決算発表が終わりましたね。
配当金の増配発表も多くありました。
増配銘柄のなかでも、株主優待も実施している銘柄も多いのが、リース会社です。
リース会社は成長市場ではありませんが、リースのみならず、その事業範囲を広げながら、緩やかではありますが成長している企業が多いですね。
この記事で分かること。
- リース大手の6社の比較
- 配当金の推移
- 株主優待
- 優待利回り
をまとめました。
これから優待ももらいながら、増配銘柄にも投資したいという方にとって、注目の企業ですので、参考にしてみてください。
株主優待も魅力!大手リース会社6社とは?
今回、比較したのは、
- 8424 芙蓉総合リース
- 8425 みずほリース
- 8439 東京センチュリー
- 8566 リコーリース
- 8591 オリックス
- 8593 三菱HCキャピタル(旧三菱UFJリース)
大手6社ですね。
リース会社は、このほかにも九州リースやジェイリース、丸紅建材リースなどほかにも上場しているリース会社はありますが、今回は時価総額順に上位となる6社に絞っています。
リース会社の指標面一覧
まずは、指標面を見ておきましょう。
いずれも指標面はかなりの割安ですね。
割安さを見るグレアムのミックス係数(PER×PBR)22.5以下をいずれも下回る銘柄です。
東京センチュリーを除けば、配当利回りは3%を超えている点も魅力的ですね。
みんな大好きオリックスは、配当利回り4%超えと高配当ですね。
割安な銘柄をバブルチャートで
どの会社も割安ですが、PERとROEで見た割安銘柄を見てみましょう。
こうしてみると、三菱HCキャピタルがかなり割安ですね。
こうして時価総額をバブルチャートにしてみると、オリックスは大きい会社だということが分かります。
売上成長力の高い会社は
今期予想を含む3期平均の売上増加率とEPS増加率で比較してみました。
オリックスは苦戦していることが分かりますが、好調なのは株価も堅調なみずほリースとなっていますね。
株主還元に積極的な銘柄は?
株主優待で見てみると、オリックスの配当性向はやや高いですが、いずれも配当利回りが高いわりには配当性向は低いですね。
投資家としては、配当性向が低い点(高すぎない点)は評価したいところです。
過去12年で最も配当金を増やしたのは?
リーマンショック後に配当金を最も増やしたのは、
オリックス
です。
なんと10倍以上に配当金を増やしています。
リーマンショックのときに大幅減配した反動もありますが。
そのほかの5社はいずれもリーマンショックのときも減配することなく、増配を続けている銘柄です。
みずほリースやリコーリースは、3倍程度とそれほど増えていませんが、いずれも順調に右肩上がりですね。
優待も配当も魅力的なリース会社
それでは、各会社の優待と配当金推移について見ていきましょう。
指標、利回りはR3.5.17時点です。
芙蓉総合リースの配当金・株主優待
芙蓉総合リースは、みずほ系のリース会社。
事務機器などのファイナンスリースの他に、不動産リースにも強みのある会社です。
また、航空機リースにも強く、配当金は20期連続で増配をしています。
増配率はやや下がってきていますが、安定した配当銘柄ですね。
芙蓉総合リースの株主優待
株主優待も実施しています。
3月末権利確定日に株主であれば、3000円相当のカタログギフトまたは図書カードをもらうことができます。
2年以上継続して株主であれば、5000円相当にアップし、優待利回りも大幅にアップします。
株主優待株数 | 優待金額 | 優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
100 | 3,000 | 0.39% | 3.40% | 3.79% |
100 | 5,000 | 0.65% | 3.40% | 4.05% |
みずほリースの配当金推移・株主優待
みずほリースもみずほ系です。
株主優待も実施しています。
3月末権利確定日に株主であれば、3000円相当のクオカードがもらえます。
また、2年以上株主として継続保有していれば、4000円相当と優待利回りがアップします。
公式 みずほリースの株主優待
株主優待株数 | 優待金額 | 優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
100 | 3,000 | 0.88% | 3.22% | 4.09% |
100(2年) | 4,000 | 1.17% | 3.22% | 4.39% |
配当金推移
20期連続増配中で、不動産や航空機リースに強み。
前期と今期と大幅増配をしてくれたので、株主としては嬉しい限りです。
東京センチュリーの配当金推移・株主優待
東京センチュリーもみずほ系です。
みずほは、富士、興銀、第一勧銀の3社が合併なので、その系列リース会社が多いですね。
こちらも20期連続増配をしています。
一時は増配ストップかと思いきや、増配を続けてくれましたね。
NTTとも協業しており、なかなか楽しみな会社です。
東京センチュリーの株主優待
東京センチュリーも株主優待を実施しています。
100株以上1000株未満は、2000円分のQUOカードがもらえます。
加えて、3,000円相当のニッポンレンタカーのチケットがもらえます。
1000株以上3000株未満で、4000円分となり、2年以上継続保有で6000円分に大幅アップします。
3000株以上だと、6000円分に、2年継続保有で8000円分になります。
また、ニッポンレンタカーの親会社でもありますので、100株以上の株主に3000円相当のレンタカーが利用できる優待券をもらうことができます。
優待利回りはやや低いですね。
株主優待株数 | 優待金額 | 優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
100 | 5,000 | 0.77% | 2.21% | 2.98% |
1,000 | 7,000 | 0.11% | 2.21% | 2.32% |
1,000 | 9,000 | 0.14% | 2.21% | 2.35% |
3,000 | 9,000 | 0.05% | 2.21% | 2.26% |
3,000 | 11,000 | 0.06% | 2.21% | 2.27% |
リコーリースの配当金推移・株主優待
リコーリースは、リコー系のリース会社です。
国内で初めてリースを展開した最初の会社です。
上場以来、26期連続で増配をしているすごい会社ですね。
このところ10%以上の増配が続いています。
リーマンショックのときにも、減配することなく、配当金を増やしている堅実な経営に定評があります。
みずほリースと資本業務提携をしています。
株主優待
株主優待も3月末権利確定日の株主に対して、用意しています。
クオカード優待ですが、長期保有で金額アップはありがたいですね。
リコーリースの株主優待のまとめ
【優待変更】変更内容はこちら
<100株保有>
- 1年未満保有 : 2000円相当のQUOカード
- 1年以上継続保有 : 4000円相当のQUOカード
- 3年以上継続保有 : 5000円相当のQUOカード
<300株保有>
- 1年未満保有 : 5000円相当のカタログ
- 1年以上継続保有 : 8000円相当のカタログ
- 3年以上継続保有 : 10000円相当のカタログ
をもらうことができますね。
優待的にも魅力的です。
株主優待株数 | 優待金額 | 優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
100 | 3,000 | 0.86% | 3.31% | 4.17% |
100(1年) | 4,000 | 1.15% | 3.31% | 4.46% |
100(3年) | 5,000 | 1.44% | 3.31% | 4.75% |
オリックスの配当金推移・株主優待
さて、オリックスは、国内リース最大手。
我が家も家族総出でオリックス株を保有しています。
配当利回りが4%を超えており、魅力的な水準です。
ただし、リーマンショックのときには、減配と株価の暴落があったことは、記憶にとどめておく必要があります。
今回紹介したリース会社のなかでは唯一連続増配が止まっていますが、21年3月期は増配を発表しています。
オリックスの株主優待は最高!
株主優待も魅力的です。
3月末と9月末の権利確定日に株主であれば、優待をもらうことができます。
オリックスグループで使える株主カードもあるので、優待は魅力的ですね。
3年未満の継続保有と3年以上継続した場合で、優待のグレードが変わってきます。
株主優待株数 | 優待金額 | 優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
100 | 5,000 | 2.74% | 4.27% | 7.00% |
100(3年) | 10,000 | 5.47% | 4.27% | 9.74% |
これだけの総合利回りはなかなかありませんので、保有しておきたい銘柄ですね。
三菱HCキャピタルの配当金推移
三菱UFJグループ。日立キャピタルと合併しましたね。
リースは首位級で、不動産や航空機に強み。太陽光発電も手掛けています。
23期連続増配となっています。
増配率はやや悪くなっていますね。
株価が10万円以下と投資しやすいのも魅力です。
配当再投資がしやすい銘柄。
株主優待はありません。
大手リース会社の増配率比較
最後に、大手リース会社6社の増配率推移です。
みずほとリコーリースの増配率が高いですね。
もう一度、総合利回り(100株保有)も比較しておきましょう。
指標面では激安の部類で、配当も優待も良い銘柄が多いですね。
増配を続けている銘柄が多く、長期で保有しておきたい銘柄群と言えます。
私は、気づくと全部保有していましたが、いずれも放置しておこうと思っています。
ではでは。
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