かんぽ生命(7181)は、日本郵政グループです。
政府保有株の売り出しの際には、最も人気が高かったですね(私も日本郵政、ゆうちょ銀行は当選しましたがかんぽ生命のみ落選しました)。
そのかんぽ生命ですが、日本郵政がかんぽ生命株を売り出すと発表しています。
4月9日(火)0時からの受付が始まっていますね。
かんぽ生命は1000億円を上限とする自社株買いを同時に発表しました。
安定配当株として、かんぽ生命の株主還元についてまとめました。
かんぽ生命の株主還元
日本郵政、ゆうちょ銀行は基本的に増配をせずに来ていますが、かんぽ生命は上場後は増配を続けています。
特別配当を除いても、増配をしています。
2021年3月期に1株76円の増配を目標としており、実現されれば2016年3月期よりも35%も配当金を増やすことになります。
配当性向は、それでも50%にも満たない水準ですので、十分な増配余地がありますね。
かんぽ生命(7181)の配当利回り
となっています。
高配当株というわけではありませんが、安定した配当をもらい続けるには、まずまず良い銘柄ではないでしょうか。
ちなみに、同じ日本郵政グループを見てみると、
と見比べると、配当利回りは見劣りしますね。
ただ、日本郵政もゆうちょ銀行も2021年3月期の目標が「配当は維持」が目標ですが、かんぽ生命は「増配」目標ですので、その点、良い印象を受けますね。
参考 日本郵政の株主還元方針
参考 かんぽ生命の株主還元方針
かんぽ生命のグループでの位置づけ
かんぽ生命は、日本郵政の子会社です。
現在は89%の出資比率ですが、将来的には50%にまで引き下げる方針です。
4月5日の日本郵政によるかんぽ生命株の売り出しによって、
に下がる予定です。
経営の自由度が高まることへの期待もありますね。
まだ、目標となる50%までは道のりが遠いですね。
ちなみに、親会社である日本郵政は、政府が3割以上の株式を保有の義務化があります。
NTTやJTと同様に、政府保有株は、倒産リスクが極めて小さいため、配当狙いでは長く保有できる点も魅力ですね。
私は、NTT、JT、NTTドコモ、ゆうちょ銀行を保有しています。
かんぽ生命の課題
かんぽ生命は、全国津々浦々に2.4万もの郵便局を抱えています。
この販売網を活かした保険契約のアップが必要ですが、このところは保険契約は低迷しています。
また、巨大な資産を保有していますが、国債利回りが低いため、その運用利回りを上げることで、利率との差益を拡大していくことが必要です。
収益基盤を強固にしたいため、米国社債などの資産運用をしていますね。
海外債券や海外への不動産など幅広く分散投資をしていくことで、収益を上げる計画です。
かんぽ生命のシェア
4~5兆円の保険料収入があるかんぽ生命ですが、そのシェアを見てみましょう。
養老保険のイメージ通りですが、なんと84%ものシェアを誇っています。
また、終身保険についても23.7%のシェアでトップですね。
第三分野(医療保障)のシェアでは、アフラックに続いて2位のシェアを誇っています。
私はかんぽ生命の保険を契約したことがないので、意外にもシェアが高いんだなという印象。
かんぽ生命の中期経営計画
保険料収入約5兆円、純利益930億円を目標にしています。
東京海上ホールディングスが3.5兆円ほどの保険料収入ですので、かんぽ生命のでかさが分かりますね。収益力はダントツで東京海上ホールディングスですが。。。
- かんぽ生命 保険料収入 約4.2兆円
- 日本生命ホールディングス 約4.2兆円(2017年度)
- 東京海上ホールディングス 約3.5兆円(2017年度)
収益力では劣りますが、中高年層を中心に、かんぽ生命の契約率が高く、安定した保険料収入がありますね。
自社株買いで株価爆上げ
最後に、かんぽ生命の株価です。
日本郵政の売り出しに伴う自社株買いを好感し、株価は爆上げしました。
かんぽ生命の公募(PO)に応募すべきか
かんぽ生命の公募が始まっていますね。
2%~4%のディスカウントが予定されています。
私は見送りします。
かんぽ生命は安定配当株
日本郵政グループのなかでは、唯一、毎年増配を続けているかんぽ生命。
政府関連株ということもあり、倒産リスクは極めて小さいので、貯金株のように配当狙いの投資が良さそうです。
配当利回りは2.6%程度と、そこまで高くない点は魅力に欠けます。
私はすでにNTT、JTと政府関連株は保有していますし、かんぽ生命の配当にそこまで魅力を感じないため、投資対象から外しています。
IPO以来、久しぶりにかんぽ生命の話題だったので、株主還元についてまとめてみました。
将来の増配が続くなら、いずれ魅力ある高配当株になるかもしれません(現時点では買い対象外ですが)。
以上、かんぽ生命の株主還元でした。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
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