本格的な暴落が始まっていますね。
投資を再開してから、初めての暴落相場の到来かもしれません。
「株価が下がる=恐怖」のように思えますが、冷静に向き合うことも大事です。
私たちは、普段給料の範囲内で生活し、必要な貯金をきちんと残し、「今すぐに使う必要のないお金」を投資に振り向けています。
これが大事です。
信用を除けば、株式投資(投資信託を含む)では、投資した金額以上の損失はあり得ませんので、仮にゼロになった場合でも普通に生活ができ、困ることはありません。
それを踏まえると、こうした急落相場では「損切り」することは慎重に、「持ち続けるか」「買い増し」するかの選択を取ることが大切だと思っています。
平均単価を下げるチャンスでもあるので、積立投資がやはり有効だなと改めて感じますね。
株価下落がきつくなってきた
日経平均株価も4日で1,500円以上下げるなど、かなりきつくなってきました。
NYダウ平均株価も1年6か月以上ぶりの下落です。
株価の上昇は緩やかですが、株価の下落は急落です。
急落はショックなので、慌てて売りたくなるかもしれませんが、そこは立ち止まるべきと思っています。
積立投資は続けていくことに意味がある
積立投資は、毎月など一定額を積み立てていく投資手法です。
ドルコスト平均法とも呼ばれます。
図のとおりですが、積立投資の良い点は、安いときに多く買って、高いときに少なく買うことができます。
必ず勝てる手法はこの世に存在しませんが、
今のような下落時には、多く買えるので、上昇相場のときに威力を発揮してくれます。
下落したあとに、上昇相場が来ることが大前提ですが、米国市場のように基本的に右肩上がりの市場に投資をしていれば、高い確率で勝てる投資です。
米国の代表的な指標であるS&P500のチャートですが、上げ下げを繰り返しながら、基本的には右肩上がりに伸びています。
このチャートは、見返したいときですね。
私が思う積立投資のメリットは、「買うタイミング」を意識せずに済むことです。
相場は上がったり下がったりするものですので、得てして上昇相場で買ってしまい、下落相場で売ってしまうものです。
そうしたことを防げるのが魅力のひとつ。
感情的な行動ほど愚かなものはありません。
過去の経験では、感情的な判断をしたときほど無駄な損を出してしまいました。
積立投資の利点は下落相場でも買いにいけること
積立投資の最も良い点と感じているのは、買うタイミングを分散し、買い続けることができることです。
どうしても下落相場のときには「もう少し下がったら買おう」という気持ちが働き、気づけば上昇相場になるというのはよくあることです。
そして、買えなくなり、また下がったら買おうとしても下がらないというのは往々にしてあります。
ただこれは投資の世界で言う「見逃し三振」ではありますが、野球と違ってアウトを宣告されることはありません。
何度ストライクを取られてもいいことが、個人投資家の強みでもあります。
割安株はいつでもあるので丹念に探すのが大事ですね。
インデックスへの積立か配当金投資
こうした相場で個別株によるキャピタルゲインを狙うのは困難です。
そのためコツコツとインデックスへの積立投資が一番無難ですね。
もしくは配当金を狙った投資です。
配当金履歴はモチベになるのでもらった配当金と将来もらえる配当金を記録しておくと、良い励みになります。
インデックス投資ではローコスト投信を
インデックス投資は、16年前は信託報酬0.5%のものが多かったですが、今では0.2%以下というローコスト投信もありますね。
私も利用していますが、eMAXIS Slimシリーズや楽天全米株式はコストも低く長く積立を続けられる投資先と言えます。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 信託報酬 0.1728%
- 楽天全米株式インデックスファンド 信託報酬 0.1696%
下落相場はもろに含み損を膨らませる結果となりますが、コツコツと積み上げておきたい投資先です。
配当金投資では営業キャッシュフローを確認しておこう
また、インカム重視の投資も潰れにくいです。
配当金を狙うときには、現金を稼ぐ力を見る「営業キャッシュフローの推移」を確認することは必須です。
売上高で除した営業キャッシュフローマージンが15%以上と高い企業だと「稼ぐ力」があり、安心して保有できます。
広瀬氏のこの本は、財務のチェック箇所なども丁寧に教えてくれる良書です。
少し抜粋をすると、
営業キャッシュフローの良い会社を買え
営業キャッシュフローとは、ある企業が商品やサービスを売ることで得た売上高から、原材料費などの支出を引くことで得られる現金収支を指します。
私が純利益や1株当たり利益(EPS)よりも、まず営業キャッシュフローを重視する理由は、営業キャッシュフローは会計的に一番ごまかしにくいからです。
引用:Market Hack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法
純利益よりも営業キャッシュフローのほうが粉飾されにくいので、特に重視しています。
純利益より営業キャッシュフローが高いほうが望ましいです。
保有する銘柄の一部を見てみると、
(百万円) | 売上高 | 純利益 | 営業CF | 営業CFマージン | 決算資料 |
JT | 1,675,819 | 334,878 | 427,618 | 25.5% | 平成30年第3四半期 |
NTTドコモ | 2,389,521 | 408,260 | 680,725 | 28.5% | 平成30年度第2四半期 |
KDDI | 2,462,269 | 348,085 | 558,143 | 22.7% | 平成30年度第2四半期 |
オリックス | 1,262,014 | 167,820 | 273,541 | 21.7% | 平成30年度第2四半期 |
営業キャッシュフローマージンも高く、安心して保有しています(含み損はきついですが・・・泣)
この本を参考にしています。
投資では退場しないことが大事
最後に、冒頭書いたように、
給料の範囲内で生活し、必要な貯金をプールされており、「今すぐ使う必要のないお金」を投資に振り向けることが大切だとしみじみ思います。
余裕のない状態では、下落相場は精神的にもきつく、感情的な判断をしてしまうかもしれません。
時には損切りも大切ですが、下落相場に慌てる自分を客観的に見る冷静さが求められるところです。
下落相場が続いたとしても、嵐がすぎるのを待てるように、退場しないようにしていきたい。
10年ぶりのチャンスかもしれないのでしっかりとモノにしていきたい気持ちです。
ではでは。
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