子会社のNTTドコモ株を保有していますが、ふと親会社のNTT(日本電信電話)【9432】の配当金推移はどうなんだろうと思い、調べてみました。
驚きだったのが、NTTは配当性向が40%程度しかありません。
NTTドコモは70%近いので、配当余力は親会社であるNTTのほうがあることになります。
連結従業員数30万人を超す巨大企業。
子会社のNTTドコモが安定して稼いでくれることも大きいですが、190以上の国でネットワークを有しており、データセンターはトップクラス。
そんなNTTの配当金推移についてまとめています。
NTTは9年連続増配の優良株
NTTは、株主還元に積極的です。
主要株主が国でもあり、国はNTTの配当金を予算に入れている部分もあるので、減配はよほどのことがない限りしづらいでしょう。
2003年度から2019年度で、配当金は7.6倍にもなっています。
2021年度は、1株100円を予定していますので、100株保有で10,000円の配当金がもらえます。
配当利回りは、株価23万円ほどで4%程度となっており、高配当株です。
check NTTの最新株価
NTTの増配率
NTTは連続増配株ですが、2019年度はNTTドコモの新料金プランによる影響もあり、減益決算です。
20年度決算は、新型コロナの影響もあり、配当金以外は未開示です。
増配率は落ちますが、それでも増配発表はすばらしいですね。
減配もなく、2020年度には10年連続で増配を予定しています。2
1年間減配したことがありません。
増配率は10%~20%強と力強いですね。
今後も増配が期待できる銘柄に加えて、これだけ高い増配率を誇っているので、数年保有すればかなりの高配当株になることが期待できますね。
高配当に加えて、増配率が高いのは、インカムゲイン投資をするにあたって、かなり魅力的です。
NTTの配当性向
20年度は、業績予想非開示のため、配当性向は算出できません。
ただし、冒頭にも書きましたが、配当性向は40%台と十分な配当余力があります。
毎年30~40%台で安定していること、配当金が増えていることから、業績も順調に伸びていることが伺えますね。
うーん、なかなか素晴らしい企業なんだな。なんとなく今まで調べてこなかったけど。
配当につきましては、安定性・継続性に配意しつつ、業績動向、財務状況及び配当性向等を総合的に勘案
配当性向の定量的な数値は示されていませんが、総合的に勘案してくれるようですね。
この点は、日本たばこ産業(JT)と同じです。
だって、大株主は「財務大臣」(34.5%)ですもの。
国にとって、NTTやJTからの配当金は貴重な収入源です。減配なんてありえないんでしょうね。
2016年度には株式分割(2分割)もしていますし、再び株価が上昇すれば、株式分割による保有株増加も期待できそうです。
100株50万円でも高い・・・。
投資するならもう少し下がって欲しい。
配当利回りの推移
株価がやや軟調ですので、配当利回りが上昇しており4%程度と高くなっています。
NTTの株主優待(3月優待)
dポイントがもらえる優待を創設しています。
「2年目」「5年目」の100株以上保有している株主に付与されます。
《dポイント付与 2年目、5年目の株主》3月優待
- 2年目 1,500ポイント付与
- 5年目 3,000ポイント付与
また、株主優待初回となる20年3月期に限り、3年目、4年目の株主も対象です。
《dポイント付与 2年~5年未満、5年目の株主》20年3月期限定
- 2年以上5年未満 1,500ポイント付与
- 5年以上 4,500ポイント付与
5年目以上もdポイントがもらえるといいですね。
株価2784円(5568円の2分割で計算) | 優待利回り |
1500pt | 0.54% |
3000pt | 1.08% |
4500pt | 1.62% |
2019年12月31日を基準日に1株を2株にする株式分割も実施しています。
NTTの業績
売上高にあたる営業収益は約11.8兆円、営業利益1.64兆円、純利益0.91兆円(いずれも2017年度)と高収益企業です。
子会社の中でも、NTTドコモが一番稼いでくれていますね。
いずれも1兆円を超える営業収益のある優良な子会社を抱えていますね。
2019年度決算
2019年度は、営業収益、営業利益ともに好調に推移していますが、NTTドコモの減益などもあり営業利益は減少しています。
海外売上高は順調に増えていますね。
移動通信事業が大きく足を引っ張る形になっています。
その他事業は、不動産やクレジットカード決済などの金融事業などがあります。
新型コロナの影響が読めないため、業績予想は非開示です。
NTTの株価
株価はそれほど大きく上昇することもありませんが、下落することもありませんね。
株式分割により、投資しやすい水準となりました。
NTTが力を入れていること
NTTは、グローバル展開を進めています。データセンターは世界トップクラスです。
今後もクラウドの流れは止まらないでしょうから、クラウド事業に力を入れています。
NTTが開催する企業向けのイベントに何度か足を運ばせてもらいましたが、「ICT」にはかなり力を入れていますね。
ICTは「Information and Communication Technology(インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー)」の略語で日本では「情報通信技術」と訳されています。
情報通信技術を利用した情報や知識の共有・伝達といったコミュニケーションの重要性を伝える意味でITよりもICTの方が一般的に使われるようになってきました。
引用-NTT西日本-
CMでも学校の授業をICTを活用した事例が放映されていますが、通信技術の発達がますます私たちの生活を変えてくれそうです。
また、環境・社会・ガバナンスに力を入れるESG投資という言葉を最近よく聞くようになりました。
NTTもESGやSDGsに力を入れています。日本の年金を取り扱うGPIFは、ESG投資を進めることを宣言していますので、NTTへの投資が増えるかもしれませんね。
連続増配株への投資
毎年、安定した収入源が給料以外に作ることができれば、生活基盤は安定度を増します。
また、配当金収入は企業が稼ぎ続ける限り、自分が退職しようが関係なく、お金を振り込んでくれます。
今回見たNTTのように、生活インフラ事業を展開している企業は、安定した事業収入がありますので、業績の変動も小さく、安定してキャッシュを稼いでくれます。
生活必需品や生活インフラ銘柄は、安定度は抜群なので、地盤固めとしてこういう銘柄を保有しつつ、一部を成長株にも振り向けていきたい。
NTTは、増配率も高い連続増配株なので、投資したい気持ちが湧いてきました。でも、100株50万円は高いので、株価が下がったときに投資は検討したい。
かなり投資したい銘柄です。
配当金投資をしていくにあたっては、証券口座の開設が必要です。
私は10以上の証券口座を開設しましたが、安定して使いやすいのはSBI証券 と楽天証券です。
米国株など海外の株にも投資を考えているならばSBI証券 、楽天スーパーポイントも貯めるなら楽天証券を持っておきましょう。
2つ口座を持っておけば、使い分けでもできるので便利です。楽天証券は残高が30万円を越えれば、日経テレコンを支えるという隠れたメリットもあります。
この機会に証券口座を作っておきましょう。
配当金がもらえるインカム狙いの投資は、ぐっすりと眠れる投資なので自分には合っています。
株価の変動を気にし過ぎることなく、淡々と買い増して、保有し続けて、配当金を増やしていきたい。
以上、NTTの配当金推移でした。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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