高配当株・連続増配株で、株主優待も魅力的なオリックス(8591)が2020年3月期の上半期決算を発表しました。
同時に、未定であった通期配当金を発表しています。
増配の期待だったんですが、
1株76円(増配せず)
増配せずに、昨年期と同様に1株76円の実施を決めました。
株主としては、やや残念ですが、嬉しいニュースもあります。
株主としては、当然のごとく、
ガッチリホールド方針
です。
では、20年3月期の上半期決算の概要を見ておきましょう。
オリックスの配当金推移
オリックスの配当金推移です。
見事なまでの右肩上がりですが、20年3月期は配当維持と発表しています。
これで、配当利回りは4.61%(株価1650円)となりますね。
9期連続で増配を続けていましたが、ストップしてしまいました。
これまで高い増配を続けてきただけに残念ですね。
ただし、増配はストップしましたが、良い表現もあります。
当社は、配当性向 30%を目安としておりましたが、業績に応じた利益還元と安定的な配当
の両立を図るため、今期の配当につきましては、配当性向 30%若しくは 1 株当たり通期配当金 76 円のいずれか高い方を採用し、通期の配当額を決定することにいたしました。引用-剰余金配当(中間配当)および期末配当予想に関するお知らせ-
オリックスは、配当性向30%を目安にしてましたので、それを目安にしていると減配だったと思います。
株主還元にも力を入れているため、1株76円のほうが高いため、減配せずに配当を維持してくれています。
実質的な累進配当政策をとったと言えるのではないでしょうか。
累進配当政策を掲げているのは、私が知る限り、
です。
オリックスも実質的な累進配当政策を掲げたわけです。
個人的には、配当性向の35%への引き上げを想定していましたが、減配せずに何よりです。
また、15年3月期、16年3月期、17年3月期と期中に増配を発表していますので、まだ期待できるかも!?
自社株買いと消却を発表
また、自社株買いと自社株消却を発表しています。
株主にはメリットです。
自社株買いについては、7,000 万株(1000億円)を上限して、2019 年 11 月 1 日~2020 年 5 月 8 日まで実施します。
また、自社株消却については、発行済株式総数の 5%に相当する数を超える自己株式の全株式数としています。
自社株買いは、自社の株価が割安というサインでもあります。
株価の上昇が期待できますね。
20年3月期上半期決算の状況
それでは、上半期決算の決算も見ておきます。
セグメント利益は2304億円となり、前年同期比で+3%となっています。
セグメント収益(売上高)
昨年同期比で見ておきます。
オリックスのセグメントは、次のようになっています。
- 法人向け金融サービス(金融、各種手数料ビジネス)
- メンテナンスリース(自動車リース・レンタカー・カーシェアリング、電子計測器・IT関連機器などのレンタルおよびリース)
- 不動産事業部門(不動産開発・賃貸・管理、施設運営、不動産の資産運用)
- 事業投資事業部門(環境エネルギー、企業投資、コンセッション)
- リテール部門(:生命保険、銀行、カードローン)
- 海外事業(アセットマネジメント、航空機・船舶関連、企業投資、金融)
増収になったのは、リース、リテール、海外事業です。
法人金融サービスは、柱の生命保険代理店収入が減少。
事業投資は前年同期比で38.8%のマイナスと大きく減少しています。
セグメント利益
利益別に見ると、法人金融サービス、メンテナンスリース、リテール部門の減益が大きいですね。
一方、オリックスの収益力の柱である不動産、事業投資、海外については好調です。
賃貸不動産の含み益は737億円ありますし、不動産部門の好調が伺えます。
四半期決算推移
四半期別の推移です。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 売上営業損益率 |
17.10-12 | 677,086 | 84,255 | 107,876 | 90,421 | 70.5 | 12.4 |
18.01-03 | 667,889 | 62,913 | 75,013 | 56,744 | 44.3 | 9.4 |
18.04-06 | 603,917 | 91,995 | 110,954 | 79,947 | 62.5 | 15.2 |
18.07-09 | 658,097 | 103,099 | 109,991 | 75,103 | 58.7 | 15.7 |
18.10-12 | 534,141 | 63,090 | 74,223 | 81,157 | 63.4 | 11.8 |
19.01-03 | 638,709 | 71,254 | 100,562 | 87,538 | 68.4 | 11.2 |
19.04-06 | 536,980 | 75,651 | 98,860 | 69,210 | 54.1 | 14.1 |
19.07-09 | 575,698 | 86,051 | 129,769 | 89,940 | 70.3 | 14.9 |
前年同期比 | -12.5 | -16.5 | 18 | 19.8 | 19.8 | (%) |
売上や営業利益はマイナスになっていますが、最終利益は大幅プラスですね。
売上、営業利益が下がってるのが気になるところ。
オリックスの株価
最後にオリックスの株価を見ておきます。
8月に大きく下げましたが、そのあと上昇傾向に入っています。
- PER 7.0倍
- PBR 0.71倍
- 配当利回り 4.61%
と、指標面ではいまだ非常に割安です。
オリックス株は保有し続けるか
即答します。
引き続き、保有!!
オリックスの増配は期待していただけに、配当維持は残念な結果でした。
でも、具体的に見ると、
- 配当性向30%を超えて配当を維持(累進配当)を決定
- 自社株買いを発表
- 自社株消却を発表
と株主にとってはプラスの内容でした。
オリックス株は、株主優待も非常に魅力的ですし、配当も魅力。
これからも保有してリターンを享受したい。
以上、20年3月期上半期決算と配当金情報でした。
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