個別株への投資に本格参入して2年ほどが経とうとしています。
どのような投資手法が心地よく、長続きするのかを模索しながら、日々勉強。
株主優待のある銘柄で、かつ、割安に放置されている優待バリュー株投資で財を築いたみきまるさん(ブログ:みきまるの優待バリュー株日誌)の本を購入しました。
投資をするからにはお金を増やしたいもの。そのためには、なるべく負けない投資を続けたいですが、そのヒントが満載でした。
優待バリュー株とは
みきまるさんが命名されたようですが、株主優待を提供している銘柄で、かつ、指標面で割安な銘柄に投資し、
株主優待のある割安な銘柄を主軸にポートフォリオを組んで、ベンチマークにしているTOPIXなどのインデックスを中長期にわたって上回る運用成績を上げることを目的
とした投資手法です。
具体的には、
- 優待ディープバリュー株
- 優待バランス株
- 優待がバリュー株
- 優待ボロ株
- 優待グロース株
の5つに分類して投資をされています。
単に優待を集める投資ではなく、あくまで優待銘柄でベンチマークを上回る投資成績を上げることが目的としているのが優待族とは違うんですね。
損失を防ぐ優れた経験則
株式投資をしていると、損を出すこともあります。
損失を防ぐために、厳格な投資基準をクリアした銘柄へ集中することで、数億円という巨額の資産を築かれています。
詳しくは、著書を読んでもらえればと思いますが、優待バリュー株を選ぶ2つの基準はわかりやすく、覚えやすいので参考にしたい点です。
バリュー株投資の祖グレアムのミックス係数を下回る銘柄への投資をすること。
ミックス係数が22.5以上の株は買うべきではない。
みきまるさんは、この基準をさらに厳格にし、なんと半分の11 .25以下の銘柄への投資をされています。
行き過ぎた株価は将来も収益が増え続けることに依存せざるを得ず、適切な安全性に欠けるのだ。読者はこの重要な優先順位を考え、自ら決断を下さなくてはならない。
このグレアムのミックス係数(PER×PBR=22.5未満)の銘柄への投資を原則にし、
加えて、配当利回りと優待利回りを足し合わせた総合利回りが4.0%以上の銘柄への投資をすることで、大損を被ることを回避されています。
保有している銘柄
保有している銘柄の一部で、このミックス係数を調べてみました。
リンクは分析記事に飛びます。ぜひ読んでみてください。
さて、ミックス係数の一覧です。
銘柄 | 証券コード | 現在値 (¥) | PER | PBR | ミックス係数 | 配当(%) | 優待(%) | 総合(%) |
オリックス(株) | 8591 | 1,802 | 6.89 | 0.80 | 5.49 | 4.88% | 2.77% | 7.66% |
JT | 2914 | 2,472 | 12.90 | 1.72 | 22.15 | 6.23% | 1.01% | 7.24% |
KDDI(株) | 9433 | 3,182 | 12.03 | 1.79 | 21.50 | 3.46% | 0.94% | 4.40% |
ヤマハ発動機(株) | 7272 | 2,305 | 10.07 | 1.22 | 12.32 | 3.90% | 0.43% | 4.34% |
イオンモール(株) | 8905 | 1,751 | 11.82 | 1.04 | 12.28 | 2.28% | 1.71% | 4.00% |
(株)プレサンスコーポレーション | 3254 | 1,785 | 5.24 | 1.20 | 6.26 | 2.91% | 0.70% | 3.61% |
ヒューリック(株) | 3003 | 1,240 | 14.54 | 1.92 | 27.90 | 2.46% | 0.81% | 3.27% |
ヒューリックのみミックス係数が22.5以上となっています。
また、総合利回りでみるとプレサンスコーポレーションとヒューリックが総合利回り4%を下回りますね。
ただ、これは現在(2019年11月27日終値)で計算しています。
取得ベースでは、ミックス係数、総合利回りともに基準をクリアしています。
取得ベースでは、JTのみ満たしていないですね。
それでも、保有銘柄の多くは自信をもって保有していけそう。
総合利回りの高い銘柄の投資は長期保有できる
恥ずかしながら、みきまるさんのブログを知ったとのはつい最近のことです。
知ってからはできるだけ読ませてもらい、また、本が出るということを知って即座に買いました。
とてもシンプルな本ですが、その中身は非常に濃いものであり、心から買ってよかったと思える本です。
たまたま保有銘柄は、
- PER×PBRのミックス係数 22.5未満
- 配当利回り+優待利回り=総合利回り 4.0%以上
を満たす銘柄を多く持っています。
私は基本的に、安定配当株への投資が中心です。
特に、毎年配当金を増やしている「連続増配株」が好みです。
増配株は、それだけ業績が安定または上向きで、配当を出す力のある企業だからです。
そして、優待もあるような銘柄で、総合利回りが4%以上の銘柄を今後も増やしていきたい。
配当金をもらいつつ、優待をもらいつつ、株価の上昇したときに売却を考えるという方法を取り入れて、投資を続けていきたいもの。
投資家として引き出しを増やしていこうとそう思わせてくれた良書です。
ぜひ読んでもらいたい本です。
割安な銘柄だけでは、成長株がすべて投資除外となってしまいます。
みきまるさんの著書にも紹介されていましたが、オニールの投資手法も非常に参考になるので、ぜひ読んでおきたい本です。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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