久しぶりにキヤノンを見たら、配当利回りが5%近くになっていました。
株価が軟調なので、配当利回りがグンと上がっているんですね。
初めてキヤノンを投資したのは、2012年ころですが、そのときは株価が2200円くらいでした。
そのあと売却してしまいました。今は、高配当戦略を改め、また、配当性向の高い銘柄への投資は避けているため、キヤノンは投資対象外としています。
キヤノン(7751)の配当利回り・配当金推移・増配率についてまとめています。
キヤノンの配当金推移・配当性向
キヤノンの配当金推移と配当性向です。
配当性向は、配当性向が100%を超えている年もありますね。業績は極めて厳しいです。
20年12月期上期は1株80円から40円へ、
33年ぶりの減配
となっています。
我が家は、毎年配当金を増やしくれる増配銘柄を投資の基本としています。
また、減配しないことも大事ですが、増配銘柄であれば減配リスクが最も低いと考えているからです。
30年減配なし
1988年以降30年間、一度も減配をしたことがないキヤノンです。
30年減配がないというのはすごいことです。
バブル崩壊、ITバブル、リーマンショックを乗り越えて、減配せずに来ています。
我が家は増配銘柄に拘っているので、増配に積極的でないのは残念であり、先に見たように、減配をしているので投資対象としては入れずらいです。
株価推移(週足)
高値ラインは4,500円です。
2010年、2015年、2017年と4,500円前後をめどに下落していますね。
株価はたいして上がらないので、パフォーマンスとしては悪いですね。
7751 キヤノンの株式指標 | |
株価 | 2,077円(R2.7.28) 最新の株価はこちら |
PER(予) | 50.91 |
PBR(実) | 0.82 |
ミックス係数 | 41.78 |
配当利回り(予) | N/A |
配当性向(予) | N/A |
増配率(3期平均) | N/A |
営業利益率(予) | 1.5% |
PSR (時価総額÷売上高) | #DIV/0! |
PEGレシオ (PER÷EPS成長率) | -1.37 |
ROE(実) | 1.7% |
ROA(実) | 0.9% |
キヤノンの事業構成
キヤノンは、複合機とカメラの2本立ての会社です。
近年は、医療機器や監視カメラなどの会社を買収し、事業モデルを拡大していっています。
キヤノンは、特許戦略も優れている会社なので、強みがあるんですよね。以前、キヤノンの特許部出身の方が書いた本を読みました(題名忘れた)。
すでに、売上高の8割が海外で稼ぐモデル。
グローバル企業です。
世界シェア
キヤノンは、デジタルカメラで世界シェアトップです。
レーザープリンターでも世界シェアNo.1なんですね。
カメラはスマホに、プリンターは電子化により、安定と思われた事業はやや軟調です。
Nikonしかり、EPSONしかりです。
キヤノンは、カメラメーカーからプリンター事業に手を出し、今は医療機器にも事業を拡大しています。
時代に合わせて、事業拡大をしている印象です。
売上高・営業利益率
売上高は、4兆円が一つの目安です。
2017年に超えましたが、それまではずっと横ばいで推移。
業績はボロボロで、年々下がっています。利益率の低下も。
EPSの低下もよろしくありません。減配も無理ありません。
ROE
- Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
- ROE=当期純利益÷自己資本 または ROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。
- 「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」と最も重要視される財務指標
- ROA:総資産に対する利益率。当期純利益÷総資産×100
- ROIC:(投下資本利益率、Return on Invested Capital)とは、税引後営業利益を投下資本で割ることで求められる指標。
ROEの低下も激しく、効率よく利益を出せなくなっています。
ROE8%が最低合格ラインと考えますが、キヤノンはかなり低くなっています。
キャッシュフロー
フリーキャッシュフローは、順調です。稼げる会社です。
営業キャッシュフロー÷売上高で求める営業キャッシュフローマージンも、低下しており、現金を稼ぐ力が弱まっていますね。
2018年は営業キャッシュフローが大きく下がり、営業キャッシュフローマージンんも大きく下がりました。
キャッシュフローが悪くなれば、配当金にも影響してきます。
減配しないことは強み
配当金狙いの投資で、最も避けたいのが減配です。
減配すると、株価下落とのダブルパンチを喰らいかねません。
そうした反省もあるので、個別株への投資は、増配銘柄を基本としています。
キヤノンはどうでしょう。
高配当利回り株ということで、調べてみましたが、増配への姿勢は積極的でないと感じます。
むしろ、積極的にできないと言い換えたほうがいいかもしれません。
【追記】ついに減配となりました。20年12月期。
やはり、家計のキャッシュフローを強くしていくためには、限られた投資元本の効率性を考えると増配銘柄は欠かせません。
高配当利回りであっても、キヤノンへの投資は消極的にならざるを得ません。
いい会社なんだけどな。。。
我が家は、SBI証券をメインに利用していますが、投資することによる効果は大きいものです。
ではでは。
日本株の増配銘柄一覧です。
コード | 銘柄名 | 連続増配年数 | 配当性向 |
---|---|---|---|
4452 | 花王 | 30 | 39% |
8566 | リコーリース | 25 | 23% |
4967 | 小林製薬 | 23 | 28% |
7466 | SPK | 22 | 24% |
8593 | 三菱UFJリース | 21 | 32% |
4732 | ユー・エス・エス | 22 | 50.1% |
8425 | みずほリース | 19 | 22.7% |
9058 | トランコム | 19 | 20% |
9436 | 沖縄セルラー電話 | 19 | 40% |
2391 | プラネット | 18 | 64% |
8113 | ユニ・チャーム | 18 | 26% |
9433 | KDDI | 18 | 41.7% |
8439 | 東京センチュリー | 18 | 26% |
8424 | 芙蓉総合リース | 18 | 23% |
5947 | リンナイ | 18 | 23% |
9989 | サンドラッグ | 18 | 32% |
6869 | シスメックス | 17 | 36% |
2914 | 日本たばこ産業(JT) | 16 | 75% |
8876 | リログループ | 17 | 30% |
7504 | 高速 | 16 | 26% |
2449 | プラップジャパン | 16 | |
3844 | コムチュア | 15 | |
9787 | イオンディライト | 16 | |
7611 | ハイディ日高 | 15 | |
9037 | ハマキョウレックス | 14 | |
2371 | カカクコム | 14 | |
7613 | シークス | 13 | |
1973 | NECネッツ | 13 | |
3097 | 物語コーポレーション | 13 |
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