将来の資産形成に向けて、株式投資をはじめ、配当金や株主優待をもらいながら、のんびりと投資しています。
デイトレードのように、頻繁にトレードするわけではないので、のんびりと投資できる点も魅力です。
「配当金」を目的とした投資のなかでは、特に毎年のように配当金を増やしてくれる『連続増配株』への投資がおすすめです。
連続増配株への投資メリットをまとめています。
連続増配の魅力とは?
連続増配株の魅力はなんといっても、保有しているだけで、
配当金が勝手に増えて、収入が増えること
です。
保有株の配当利回りが勝手に上がってくれるのも魅力です。
オリックス株は、リーマンショックのとき(2009年3月)に購入して、じーっと保有しているだけで、利回りは2.5%⇒25.5%にまで上がりました(買い増ししない場合)。
ブリヂストンは、この10年で配当金を10倍にしていますが、10年前は配当利回りはわずか1%ほど。
配当性向も10%台と低く、増配余力がたっぷりとありました。
《2009年3月20日に投資した場合の現在の配当利回り》
- オリックス 2.5%⇒25.5%
- NTT 3.1%⇒9.8%
- KDDI 2.9%⇒14.8%
- NTTドコモ 3.5%⇒8.8%
- 東京海上HD 2.0%⇒7.8%
- JT 2.3%⇒12.9%
- ブリヂストン 1.1%⇒11.4%
将来、どれだけ増配するのか、また、増配が続くのかは誰にも分かりません。
増配力のあるような企業への投資に集中し、長く保有することで、魅力的な保有株となっていきますね。
KDDIは2009年当時も高配当だったんですが、その後の増配力はすさまじいですね。
そのときに株式投資を知っておきたかった
連続増配株はどのくらいあるのか
国内銘柄の増配株の上位20位です。
コード | 銘柄名 | 連続増配年数 | 配当性向 |
---|---|---|---|
4452 | 花王 | 30 | 39% |
8566 | リコーリース | 25 | 23% |
4967 | 小林製薬 | 23 | 28% |
7466 | SPK | 22 | 24% |
8593 | 三菱UFJリース | 21 | 32% |
4732 | ユー・エス・エス | 22 | 50.1% |
8425 | みずほリース | 19 | 22.7% |
9058 | トランコム | 19 | 20% |
9436 | 沖縄セルラー電話 | 19 | 40% |
2391 | プラネット | 18 | 64% |
8113 | ユニ・チャーム | 18 | 26% |
9433 | KDDI | 18 | 41.7% |
8439 | 東京センチュリー | 18 | 26% |
8424 | 芙蓉総合リース | 18 | 23% |
5947 | リンナイ | 18 | 23% |
9989 | サンドラッグ | 18 | 32% |
6869 | シスメックス | 17 | 36% |
2914 | 日本たばこ産業(JT) | 16 | 75% |
8876 | リログループ | 17 | 30% |
7504 | 高速 | 16 | 26% |
2449 | プラップジャパン | 16 | |
3844 | コムチュア | 15 | |
9787 | イオンディライト | 16 | |
7611 | ハイディ日高 | 15 | |
9037 | ハマキョウレックス | 14 | |
2371 | カカクコム | 14 | |
7613 | シークス | 13 | |
1973 | NECネッツ | 13 | |
3097 | 物語コーポレーション | 13 |
連続増配株の注意点
連続増配株の投資は、将来のキャッシュフローを作ってくれる点で魅力があります。
ただ、増配株への投資が必ずしも正解とは限りません。
注意点もいくつかあります。
- 将来の増配はどんな銘柄も約束されていない
- 増配株=株価上昇とは限らない
- ナンピン買いで含み損になることも
上記は、増配株に限りませんが、増配株だからといって、株価が下がった時に買い増しを続けていけば含み損を長く抱えることだってあります。
無論、配当が維持され、増配が続けば、トータルリターンでプラスになりやすいですが、多くの年月を要します。
高配当・増配株でも、配当金だけで投資額を回収しようと思うと、15年~程度はかかります。
以前、日本たばこ産業(JT)で試算したものです。
上記グラフより、株価は下がっていますが、再度計算してもあまり変わりませんでした。
連続増配株でも選びたい銘柄
私は連続増配株への投資を続けてきたことで、日々の勉強、反省、経験が培われてきています。
その経験から、連続増配株への投資でも、始めたころより、考えも変わってきました。
それを踏まえて、増配株でも投資したい銘柄の条件を改めて考えてみます。
累進配当銘柄
累進配当銘柄とは、
「原則として、減配はせず、配当の維持または増配する」銘柄のことを言います。
配当金狙いの投資では、最も避けたいのが減配です。
株価下落とのダブルショックを受けることになるので、減配だけは避けたい。
そのリスクを排除してくれているのが、累進配当銘柄です。
公言している銘柄では、
(リンクはPDF資料に飛びます)
があります。
こうした累進配当銘柄は、株主還元への高い意識を持っていることがわかるので、投資先としては魅力的です。
また、公言はしていなくても、実質的な累進配当政策をとっている銘柄もあります。
- 日本電信電話(NTT)
- NTTドコモ(上場以来減配なし)
- KDDI(18期連続増配)
- 日本たばこ産業(上場以来減配なし)
- リコーリース(上場以来減配なし)
- 芙蓉総合リース
- みずほリース
- 東京センチュリー
- 三菱UFJリース
- 花王(30年連続増配)
などがありますね。
いずれも、連続増配株であり、長期保有していきたい銘柄です。
配当性向に余力のある銘柄
配当金は、純利益から出されます。
1株当たりの純利益に対する1株配当金をどのくらい出しているのかを見るのが『配当性向』です。
配当性向が100%だと純利益すべてを配当金に回しているので、純利益を増やしていかないと増配できません。
つまり、増配余力が低い銘柄です。
一方、配当性向が低い増配銘柄のほうが、増配余力のある銘柄といえます。
私も多く投資をしていますが、日本たばこ産業(JT)は、純利益があまり伸びていませんので、配当性向を上げることで増配を続けています。
東京23区ないなど優良不動産を持つ不動産賃貸事業を展開しているヒューリック(3003)という会社があります。
業績が拡大していますので、配当性向をほとんど上げずに、増配を続けています。
配当性向が低くて、高配当株であっても、業績のブレが大きいと減配(配当の下方)もあるので、注意が必要ですね。
住友商事は高配当株として魅力的で、私も保有していますが、2019年度は90円の配当金から80円に下方修正しています。
特別配当を除けば、実質減配になっています。
配当金投資を続けていくためには、
- 業績の安定度が高い
- 配当性向が低い増配株
を組み込みながら、ポートフォリオを作っていきたいですね。
過去に減配のない銘柄
過去に減配していない銘柄を持っておくことで、安定配当収入を作っていくことができます。
「減配していない」って魅力的です。
それだけながーーーーーく収益を上げ続けるビジネスを保有していることの証左です。
業績が安定しない銘柄には絶対にできっこない芸当ともいえますね。
給料以外の収入源が作れる「連続増配株」
連続増配株は、少々乱暴な言い方をすれば、利息が勝手に増える銀行預金、アパートの部屋数が増えるアパート経営に近いです。
銀行預金と違い元本割れリスクはありますし、アパート経営のようにレバレッジを効かせることはできません。
連続増配株は、新たに投資しなくても、配当金が育ってくれる点です。
これが最大の魅力です。
連続増配株への投資では、次のすべてを満たす銘柄は少ないですが、
- 累進配当銘柄
- 配当性向に低い(余力のある)銘柄
- 過去に減配していない銘柄
こうした銘柄を組み合わせ、連続増配株の恩恵を受けていきたいですね。
実践してきて思うのは、着実に収入源が育ってくれているので、連続増配株への投資は、家計にもプラスと言えます。
収入が育つ連続増配株への投資は、老後の不安なども小さくしてくれます。
連続増配株への長期保有を実践していくことが大切だと感じます。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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